三菱エコキュートのエラーコード「P01」とは?対処法や修理費を詳しく解説します!

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非常に高機能で、便利なエコキュート。みなさんは、そのエコキュートにエラーがでた場合、自信を持って対処できるでしょうか。

実際のところ、「いつも使っていたお湯が出ない…」と困る方も多くいらっしゃいます。

しかし、その対処法を知らずにいるのはかなりリスキーです。

便利なエコキュートは10年以上という長寿命がウリである反面、定期的なメンテナンスも必要です。中でもよく耳にするのが「混合弁異常」というエコキュートのエラーなのです。

ここからは、その中でも「三菱エコキュートの混合弁異常」について詳しくご紹介。「P01」というエラーコードが示す意味や、最適な対処法を詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたにとって適切な対処法が理解できることでしょう。

三菱エコキュートのP01エラーコード

まずエラーコードとは何なのか、そしてP01というエラーコードが何を示すのか、ご説明していきます。

1-1. エラーコードとは

そもそもエラーコードとは一体何なのでしょうか。エラーコードは、文字通りエコキュートのエラーを知らせるコードです。

「P01」のように、エラーコードはアルファベットと数字で構成されます。この文字の並びにより、エコキュートの不調を知らせているのです。

ちなみにエコキュートは高機能な給湯器なので、自身のどこに不具合が起きているのかある程度把握することができます。

そして検知したエラーや不具合をエラーコードとして、リモコンに表示するのです。

エラーコードが出ている間は、基本的に通常通りの操作ができません。そのためエラーコードが出たら、解除するための対処が必要となります。

1-2. P01は三菱電機製エコキュートだけのエラーコード

P01は、三菱電機のエコキュート特有のエラーコードです。エラーコードは、エコキュートのメーカーごとに設定されています。

つまり三菱には三菱の、ダイキンにはダイキンのエラーコードがあるのです。

ちなみに各メーカーにおけるエコキュートのエラーコードは、それぞれの取扱説明書に一覧で表示されています。

対処法もそれと併せて記載があるので、取扱説明書を見ればエラーコードの意味と対処法が一目瞭然です。

また、メーカー公式ホームページでもエラーコードの一覧が掲載されています。そのため取扱説明書がなくてもホームページでエラーコードの意味を確認することができます。

1-3. P01は「シャワーや水道からお湯が出ない」エラーコード

P01の表すエラーについて、三菱電機の公式ホームページにはこのような記載があります。

給湯用電動混合弁異常

つまり「給湯用電動混合弁」という部品に不具合が出ていることを示すエラーコードです。

では給湯用電動混合弁が壊れるとどのようなことが起きるのでしょうか。最も大きな不調は、「シャワーや水道からお湯が出なくなる」というものです。

ただしP01が表示されている場合、浴槽の自動湯はりはできるケースがほとんど。

つまりP01は浴槽に直接お湯をはることはできるものの、シャワーや水道からはお湯が出ないという状態を示すエラーです。

1-4. 給湯用電動混合弁の機能

給湯用電動混合弁は、お湯と水を混ぜて蛇口やシャワーに送り出す部品です。

混合弁という名前の通り、タンク内の熱湯と水を混ぜ、適温のお湯を作ります。そして弁を開閉させることで水道の蛇口やシャワーへとお湯を送り出すのです。

ちなみに、混合弁と呼ばれる部品はこれだけではありません。エコキュートの内部にはもう1つ、混合弁と名の付く部品があります。それは「ふろ用電動混合弁」です。

P01で故障が疑われるのは給湯用電動混合弁で、それに対し「ふろ用電動混合弁」と呼ばれる部品があります。

ふろ用電動混合弁は適温のお湯を作り、それを浴槽に直接供給する部品です。つまりふろ用電動混合弁が故障していなければ、浴槽への自動湯はりは問題なくできます。

1-5. P01エラーコードで考えられる原因

P01エラーコードが表示される直接的な原因はいくつか考えられます。それは以下の通りです。

  • 給湯用電動混合弁の故障
  • サーミスタの故障
  • 寒さによる配管の凍結
  • 給水配管専用止水栓が閉じている

基本的にP01は給湯用電動混合弁の故障が原因だと考えられますが、それ以外にも上記のような原因が考えられます。

三菱エコキュートにP01エラーコードが出た時の対処法

では三菱エコキュートのリモコンにP01が表示されたときの具体的な対処法について見ていきましょう。

2-1. エコキュートの再起動

まずはエコキュートを再起動してみましょう。一時的な接触不良などで、偶然P01エラーコードが出ている場合もあります。

原因がよく分からない場合は、ひとまずエコキュートを再起動してみましょう。三菱エコキュートの再起動の方法は以下の通りです。

  1. 漏電遮断器を切る
  2. 1分ほど待ち、漏電遮断器を入れる

このように再起動は非常に簡単です。

ちなみに漏電遮断器は三菱エコキュートの貯湯タンク側面についています。普段はカバーに覆われているので、それを開けて再起動しましょう。

また、再起動をして一度エラーコードが消えてもすぐに同じエラーコードが付く場合があります。

その場合は何度再起動をしても同じ状態に戻ってしまうので、他の対処法を試してみて下さい。

2-2. 給水配管専用止水栓を確認する

給水配管専用止水栓が閉じていないか確認してみましょう。水抜きやメンテナンスの際に止水栓を閉じ、そのままになっている可能性があります。

給水配管専用止水栓は三菱エコキュートの貯湯タンクの下部についています。

これが閉じている場合は開いている状態に戻し、エラーコードが消えるか様子を見てみましょう。

2-3. 配管の凍結を確認する

配管が寒さで凍結し、お湯がうまく流れていない可能性もあります。

もし明らかに凍結が疑われる場合は気温が上がるまで待つか、配管にぬるま湯をかけて対処しましょう。

凍結を溶かすときには、熱湯ではなくぬるま湯を使って下さい。

2-4. エコキュート専門業者に修理を依頼

これまでご紹介した対処法でエラーコードが消えない場合は、給湯用電動混合弁の故障が疑われます。

三菱電機に直接問い合わせるか、エコキュート専門の業者に修理を依頼しましょう。

ちなみに必要となるのは点検や、部品の交換です。これらは専門業者でないと危険な作業です。

なぜならエコキュートの中には熱湯が入っており、操作や手順を誤るとやけどをする可能性があるからです。

また、エコキュートの内部に水がかかると全体の故障にもつながりかねません。そのため修理は専門業者に依頼することをおすすめします。

P01エラーコードが消えるまでの対処法

ではP01エラーコードが消えるまで、どのように過ごせばいいのでしょうか。修理業者が来るまでの対処法についてご紹介します。

3-1. 浴槽からお湯を取る 

P01エラーコードが表示されても、使えないのはシャワーや水道のお湯だけです。つまりお風呂の浴槽にお湯をはることはできます。

シャワーが使えないのは不便ですが、風呂桶などで浴槽からお湯をとって入浴することは可能です。

無理にシャワーを出そうとすると、温度調節されていない熱湯が出る可能性もあるので注意しましょう。

P01エラーコードの修理にかかる費用

さいごに、P01エラーコードの修理費用について具体的にご紹介します。ある程度の相場が分かっていれば、急な事態でも安心です。

4-1. 技術代や人件費・点検代は1.5~2.5万円

まず専門業者を呼ぶとかかるのが、点検費用や人件費です。これはどんな業者でも1.5~2.5万円はかかります。

遠くから業者が来た場合は、出張費用が割増しになる可能性もあります。

4-2. 給湯用電動混合弁の費用は約1万円

続いて部品の費用です。給湯用電動混合弁は、約1万円の部品です。

つまりこれを交換するだけの修理なら、人件費などとあわせておよそ3万円の修理費用がかかる計算になります。

ちなみに使用期間が長いエコキュートの場合、同時にふろ用電動混合弁の交換もすすめられることがあります。

4-3. サーミスタの費用は9,000~1万2,000円

温度の完治を行うサーミスタという部品が故障しているケースもあります。この場合、サーミスタそのものを交換する必要があります。

サーミスタの費用は9,000~1万2,000円。サーミスタの交換だけなら、合計2.5~3.5万円程度の修理費用となるでしょう。

4-4. 対象のパーツが生産終了している場合も

三菱エコキュートは常に新しいモデルを開発しています。部品も常に進化しており、旧式の部品は時間と共に生産終了していくのです。

そのため長く使っている三菱エコキュートの場合、対象の部品がすでに生産終了しており、在庫がないというケースも少なくありません。

その場合はエコキュートの買い替えを検討する必要があります。

4-5. 保証期間内なら修理は無料

修理費用は突然の出費になってしまいがちです。しかし、三菱エコキュートには必ず保証期間が付いています。

メーカーの定める保証期間は本体が2年、ヒートポンプユニット内部にある「熱交換器」や「コンプレッサー」が3年、そして貯湯タンクが5年です。

この保証期間以内であれば、修理費用は無料となります。

さらにオプションで保証期間を伸ばしている場合は、さらに長い期間無料での修理を受けられる可能性があります。

自身のエコキュートの保証期間に関しては、購入元に問い合わせて知ることができます。

まとめ

三菱エコキュートのP01エラーコードについてご紹介しました。

給湯用電動混合弁は年数が経つにつれて弁が固着し、開閉しなくなってしまうことがしばしばあります。

急にエラーコードが出ると驚いてしまいますが、定期的なメンテナンスや点検によりこうした急な故障を防ぐこともできます。

それでももし突然P01エラーコ―ドが出てしまったら、今回ご紹介した内容をもとに対処してみて下さい。

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