住宅設備で有名なコロナ社は、近年多くのエコキュートを開発しています。皆さんは、コロナのエコキュートが出すエラーコードについてご存知でしょうか。
実際のところ、「便利に使えていたのに急にエラー表示が出て困っている…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、エラーコードについてあまり知らずに闇雲に焦ってしまうのはかなり危険です。多機能さに加え使い手の安心を考えたコロナ製エコキュートですが、エラーに対し間違った対処をしてしまうと、火傷など身に危険が及ぶこともあるのです。しかし、エラー解除をしてお風呂が使えないと、困りますよね。
ここからはコロナ製エコキュートのエラー解除についてご紹介します。この記事を読めば、どのようにすればあなたにとって効率よくエラー対処ができるかが理解できます。万が一修理が必要になった時の費用相場や業者の選び方も詳しくご説明します。ぜひ最後までご覧ください。
エラーコードとは
エコキュートの「エラー」を示すコードを、「エラーコード」と呼びます。まずはこのエラーコードの概要についてご紹介します。
1-1. エラーコードとは
エラーコードは、アルファベットと数字の組み合わせからなる文字列です。この文字によって、コロナ製エコキュートの故障や不調をユーザーに伝える役割を持っています。
例えば「C03」というエラーコードは、エコキュート内のお湯が足りないことを示しています。この場合は強制わき増しをするなどして、貯湯量を増やす必要があります。
このように、エラーコードが出たら、その内容に応じた対応をしなくてはいけないのです。
1-2. コロナのエコキュートのエラーコード
エラーコードはエコキュートのメーカーが独自に設定しているものです。つまりコロナにはコロナの、エラーコードがあります。
ちなみにコロナ製エコキュートにおけるエラーコードとその意味は、以下の公式ホームページで説明されています。
参照:コロナ公式ホームページ
また、エコキュートの取扱説明書をお持ちの場合はそこにもエラーコードの示す意味と対処法が記載されています。
1-3. 表示される場所
エラーコードはエコキュートのリモコンに表示されます。浴室内のリモコンとメインのリモコン両方にエラーが表示されることが多い傾向にあります。
リモコン画面のどこに表示されるかはエコキュートの製品によりまちまちです。
また、エラーコードが出ていることに気付かない場合もあるかもしれません。お湯が出ないなど不具合が発生したら、エラーコードがリモコンに表示されていないか確認しましょう。
ただしエラー解除をする場合は、メインリモコンで行うことをおすすめします。
1-4. 放っておくと突然の故障も
エラーコードが出ているということは、コロナ製エコキュートの中で何かしらの故障が起きているということです。
まれにエコキュートをリセットするだけでエラー解除できる場合もありますが、多くの場合は根本的な対策が必要となります。
エラーコードが出たらまずエラー解除とリセットを試し、それでも直らない場合はすみやかに修理業者へ連絡しましょう。
コロナのエコキュートのエラーコード解除方法
コロナ製エコキュートのエラー解除方法は、製品番号によって異なります。それではここから、製品番号別にエコキュートのエラー解除方法をご紹介します。
ご自身のエコキュートの製品番号をご確認のうえでご覧ください。
2-1. CHP-H… から始まる製品全般
2003年以降に発売されている、CHP-H…から始まる製品番号のエコキュートのエラー解除についてです。
エラー解除の方法は台所・浴室どちらのリモコンでもできます。エラー解除の手順は次の通りです。
【台所】
リモコン左下の「運転モード」ボタンとリモコン右下の「予約」ボタンを同時に5秒間長押しする。
【浴室】
リモコン左下の「給湯温度▼」ボタンとリモコン右下の「ふろ温度▲」ボタンを同時に5秒間長押しする。
2-2. CHP-371NA6/461NA6/371NSA6/461NSA6
続いて上記の製品番号のエコキュートのエラー解除についてです。こちらもまた台所・浴室どちらのリモコンからでもエラー解除できます。エラー解除の手順は次の通りです。
【台所】
リモコン中央左側の「選択」ボタンとリモコン中央右側の「表示 入/切」ボタンを同時に5秒間長押しする。
【浴室】
リモコン上部左の「選択」ボタンとリモコン上部右の「ぬるめ」ボタンを同時に5秒間長押しする。
2-3. CHP-H302A/H302A2/H371AK/H371SA
上記の製品番号のエコキュートも、台所・浴室どちらのリモコンからでもエラー解除できます。エラー解除の手順は次の通りです。
【台所】
リモコン左下の「休止」ボタンとリモコン右下の「音量」ボタンを同時に5秒間長押しする。
【浴室】
リモコン左下の「呼び出し」ボタンとリモコン右下の「足し湯」ボタンを同時に5秒間長押しする。
2-4. その他のコロナ製エコキュートにおけるエラー解除方法
まれに、上記の製品にあてはまらないエコキュートがあります。その場合は台所リモコンを使って以下のようにエラー解除してください。
【台所リモコン】
リモコンの「運転モード」ボタンと「時刻設定」ボタンを同時に5秒間長押しする。
2-4. エラー解除の後はエコキュートをリセット
エラー解除をしても、その後エコキュートが稼働しはじめないことがあります。この場合はエコキュートを一度リセットしましょう。コロナ製エコキュートのリセット方法は以下の通りです。
- 漏電遮断器を切る
- 1~2分ほどそのままにし、再び漏電遮断器を入れる
エラーが解除できない場合…
先ほどご紹介したエラー解除とリセットをしても、エラーが消えない場合があります。また、一度は消えても再びエラーが出てしまうことも少なくありません。
このような場合は業者に修理してもらうのが一番です。そこでここからは修理を依頼した際の費用相場についてご紹介します。
3-1. エコキュートの修理専門業者に相談を!
コロナ製エコキュートは精密機械です。取扱や点検には専門的な知識と技術を必要とします。
ましてや中には熱湯が入っているので、万が一素人が修理をしようとして熱湯が漏れたら大変です。
ケガの危険性があるだけでなく、内部の基盤が濡れて使えなくなってしまうこともあります。
このようにエコキュートは、自分で修理するにはリスクがあります。多少お金はかかりますが、修理業者に依頼するのが一番です。
3-2. 部分的な修理の費用相場
ちょっとした部品の交換でエラー解除できる場合もあります。
エコキュートの中にはパッキンや混合弁といった、比較的寿命の短い部品も少なくありません。
こうした消耗部品を交換する場合、費用相場は2~6万円程度で済むことがほとんどです。
3-3. 電子回路や基盤の費用相場
コロナ製エコキュートの内部、特に基盤などといった中心部分が故障していることもあります。この場合は基盤そのものを取り換える必要があります。
基盤の交換の修理は、およそ15万円程度が相場です。ただし15万円というと、エコキュートを丸ごと交換した方がお得な場合もあります。
修理にするのか、交換にするのかは使用年数やエコキュートの寿命を検討して決めると良いでしょう。
3-4. コロナのエコキュート全体の取り換え費用相場
年数が経過してエコキュートそのものの交換が必要になることもあります。この場合、コロナ製エコキュート本体の費用は性能により異なります。
追い炊きやエコ運転モードなど多機能なものほど高価です。本体価格が25~50万円近くするものも少なくありません。
予算と、必要な機能を考慮しながら新しいエコキュートを検討してみて下さい。
3-5. コロナのエコキュート取り換え工事費用相場
コロナ製エコキュートの工事費用はおよそ15万円~20万円が相場です。
新規設置時と違い、基礎工事が完了しているので既存エコキュートの撤去と配管、本体の設置が主な工事内容となります。
よい修理業者を選ぶには
コロナ製エコキュートを修理するにしても、取り換えるにしても、依頼する専門業者選びは非常に重要です。そこで最後に優良な業者を選ぶポイントをご紹介します。
4-1. 複数業者から相見積もりをする
ポイント1つめは、最初から1社にしぼらないということ。
急ぎの場合はやむを得ないこともありますが、エラーが起きる前からもしもの時にお願いする業者は検討しておくと安心です。
できれば複数業者から見積もりを取り、工事費用の内訳などを比較しましょう。
もちろん費用は安いに越したことがありませんが、安さだけで選ぶと悪い業者に当たる可能性が上がります。
そのため担当者の対応の良さや、見積もりの丁寧さなども判断基準に取り入れると良いでしょう。
4-2. 対応のスピーディーな業者を選ぶ
エコキュートのエラー解除ができない場合、一刻も早く修理をして欲しいものです。そのため、修理業者はレスポンスの早い会社にお願いすると安心です。
連絡がいつまでも返ってこず、対応の遅い業者はおすすめできません。万が一のときにもすぐに対応してくれる業者を選びましょう。
4-3. 見積内容について詳しく教えてくれる業者を選ぶ
エコキュートの修理見積には専門用語や部品の用語が並び、分かりにくく感じることもしばしばあります。
そんなとき、内訳のどれが何の作業にあたるものなのかを詳しく説明してもらいましょう。論理的に見積内容について説明できる業者なら安心です。
中には分かりにくい見積もりで、料金をかさ増ししようとする悪徳業者もいます。見積もりの分からない部分は積極的に質問しましょう。
まとめ
コロナ製エコキュートのエラー解除についてご紹介しました。
エラー解除の方法は製品によって異なるので、ご自身のエコキュートに合った方法をお試し下さい。
もしそれでもエラー解除がされない場合は、修理業者に点検と修理をお願いしましょう。
今回ご紹介した業者選びのポイントをもとに、ぜひ優良な修理業者を見つけて下さい!