エコキュートの「残湯なし」ってどういうこと?原因と対策を徹底解説します!

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自動でお湯の量を調節し沸かしてくれるエコキュート。
皆さんは、このエコキュートの「残湯なし」表示が一体どのような状況か、ご存知ですか?

非常に便利で毎日使っていても、万が一「残湯なし」と出た場合「どうしたらいいかわからない…」といった方は少なくないのではないでしょうか。

様々な原因が考えられますが、この表示が出てしまうと少し厄介です。
故障の場合、放っておくとさらなる故障につながることも

ここからは、エコキュートの「残湯なし」表示の原因と対策について詳しくご紹介していきます。この記事を読めば、万が一の場合にどう対処し、予防すれば良いかが理解できることでしょう。

「残湯なし」の意味

「残湯なし」という表示が出た時、エコキュートはどのような状態になっているのでしょうか。

「残湯なし」の表す意味について見ていきましょう。

1-1.タンクに使えるお湯がない

当然ながら、「残湯なし」という表示は「もう使えるお湯がないよ」という意味を表しています。

お湯を沸かす前、エコキュートのタンクは水で満たされています。その水を、使用量に応じて少しずつ沸かし、お湯にしていくというのがエコキュートの仕組みです。

しかし「残湯なし」の表示が出ている場合は、再びタンクの中が全て45度以下ぬるま湯もしくは水に戻ってしまっているということを表します。

1-2.使えるお湯が50L未満

「残湯なし」という表示が出ていても、少しだけお湯が残っている場合があります。これは「もうすぐお湯がなくなるよ」という警告のようなもので、湯はりなどには到底お湯の量が間に合いません

ちなみにリモコンには残湯のメーターが表示されています。このメーターが0にならなくても、エコキュートは「残湯なし」と表示されるようになっているのです。

ちなみにメーター1つは、お湯の量は50L未満。メーターが1つになり、点滅をし始める「残湯なし」という表示が出ます。

1-3.再沸き上げまでは30分以上

一度「残湯なし」の表示が出たら、再びお湯を沸かさなくてはいけません。つまりそれまでお湯は使えないのです。

ちなみにエコキュートが、シャワー1分程度のお湯を沸かすのにかかる時間は約30~40分

外気温にも左右されますが、大体そのくらい待てば軽いシャワーなら出来るようになります。

1-4.湯はり・追い炊き・さし湯ができない

「残湯なし」と表示が出たら湯はり・追い炊き・さし湯の機能が使えなくなります

エコキュートはタンクの中で必要な量のお湯を沸かし、そこから供給をするという仕組みになっています。つまり沸かしながら同時進行で湯はりをしたりすることは出来ないのです。

「残湯なし」の状態で湯はりをしようとしても水だけが出てきてしまい、かえって沸き上げの妨げになってしまいます。

これらの機能を使うためには、必要量のお湯がしっかりと沸くまで待つ必要があります。

1-5.自動での沸き増しが出来なかった

エコキュートは通常、お湯がなくなりそうになると自動で沸き増しを行ってくれます。

しかし「残湯なし」の状態になってしまったということは、この機能が働かなかったという事を意味します。

昼間から夕方にかけて「残湯なし」になった場合には、「夜間のみ沸き上げ」設定がオンになっていたことから沸き増しが出来なかった可能性もあります。

「残湯なし」の考えられる原因

「残湯なし」となったことには、あらゆる原因が考えられます。

ここからは「残湯なし」の状態になってしまった原因について見ていきましょう。

2-1. 最も多いのは配管の水漏れ

残湯なしの最も多く考えられる原因は、本体である貯湯タンクと、ヒートポンプをつなぐお湯の「配管からの水漏れ」です。

原因としては、高温に対応していないポリエチレンの配管を使用していたり、配管が曲げられすぎていてタンクから水が漏れることで、お湯がどんどん減ってしまっていることが挙げられます。

エコキュートはいえ経年劣化や故障などが無いわけではありません。ある日から突然「残湯なし」が頻発するようになったら配管の水漏れを疑いましょう

基本的に水漏れは、タンクや本体周りの配管を目視すれば見つけることが出来ます。水漏れは放っておくとさらなる故障にも繋がりかねません。

水漏れを発見した場合には即座にエコキュートの電源を切り、止水栓を止めます。このように完全に稼働を停止させた状態で、業者へ修理依頼をしましょう。ただし、この時に安すぎる業者を選んでしまうと、後で二度手間になる可能性があります。業者選定には気をつけましょう。

給湯機と浴槽を繋ぐ循環配管は、2mまでであれば38,000円(税別)で修理できますので、コチラにお問い合わせしてみてくださいね。

2-2. 湯量の使い過ぎ

単純に、タンクの量を上回るほどお湯を使えば自動沸き増しが間に合わなくなり、「残湯なし」の状態になります。

またはエコキュートの自動沸き増しが稼働しなかったという場合もあります。これは「夜間のみ」「昼間のみ」といった沸き増し時間の縛りがあったことによるとも考えられます。

「夜間のみ沸き上げ」で設定して「残湯なし」が頻繁に起こる場合は、昼間も湧き上げできる設定にするか一度の沸き上げ量を増やすとよいでしょう。

2-3.急激な湯量の増加

いつものお湯の量を大きく上回り使用した場合にも「残湯なし」となる場合があります。

エコキュートの「おまかせ」モードでは、通常のお湯の使用量を加味して沸き上げを行います。そのため急激なお湯の使用量増加には対応できず、「残湯なし」となることもあるのです。

来客などお湯の使用量が増えることが見込まれる場合は、「おまかせ」モードではなく手動でたっぷりお湯を沸かす設定にしておきましょう。

2-4.タンクの容量が小さい

買った当初からあまりに頻繁に「残湯なし」となる場合は、そもそもタンクの容量がお湯の使用量に合っていない場合があります。

沸き上げ量を満タンにしても「残湯なし」になってしまうといった場合はこの可能性が考えられます。

エコキュート自体の設定やお湯の使用量、もしくは故障などといった問題ではない場合は、一度業者に相談してみることをおすすめします。

2-5.外気の影響

エコキュートは大気熱を使ってお湯を沸かす給湯器です。そのため、冬は外気温が低いのでその稼働率も少々下がります

ちなみにタンクは外に配置するので、寒い時期には保温機能も若干低下します。

冬場のみ「残湯なし」となってしまう場合は、お湯が徐々に冷たくなっている可能性があります。いつもより高温で沸き上げしたり、多めに沸き上げすることで対応できます。

2-6.水漏れ

タンクから水が漏れ、お湯がどんどん減ってしまっている場合もあります。

エコキュートはいえ経年劣化や故障などが無いわけではありません。ある日から突然「残湯なし」が頻発するようになったら水漏れを疑いましょう

基本的に水漏れは、タンクや本体周りを目視すれば見つけることが出来ます。水漏れは放っておくとさらなる故障にも繋がりかねません。

水漏れを発見した場合には即座にエコキュートの電源を切り、止水栓を止めます。このように完全に稼働を停止させた状態で、業者へ修理依頼をしましょう。

2-7.故障

エコキュートの沸き上げ機能や保温機能そのものに問題が生じている場合も考えられます。

こうした故障をしている場合は、リモコンに「エラーコード」が表示されます。エラーコードについては後程詳しくご紹介しますが、そのコードにのっとった修理やメンテナンスをする必要があります。

故障が疑われる場合は早めに業者に修理依頼をしましょう。

「残湯なし」になったときの対策

最後に、実際に「残湯なし」の状態になったときの対策を見ていきましょう。

これらの対処をすることによって、再びスムーズに使えるようになる可能性が高いです。是非参考にして下さい。

3-1.手動で沸き増し

まずはお湯を沸かし直してみることが先決です。とりあえず「残湯なし」の状態から沸かす場合は、「満タン」設定で沸き増しを行いましょう。

ここでのポイントはお湯の量を節約はせず、ひとまず大量のお湯を沸かしておくこと。それでもしお湯が余ればそれ以降は少々減らして沸き上げしてみるのもいいでしょう。

また、「残湯なし」はエコキュートにとってイレギュラーな事態ですので、「おまかせ」機能は役に立ちません手動で沸き増しを行うことが先決です。

3-2.沸き上げモードを確認

次にモードの確認を行いましょう。「夜間のみ沸き上げ」といった、時間限定での沸き上げ設定になっていませんか?

こうした設定がオンになっていると、沸き増しの必要な昼間に稼働できず「残湯なし」となってしまこともしばしば。

「夜間のみ沸き上げ」機能は非常に節約できるというメリットがありますが、こうした事態に対応できません。

もし引き続き「夜間のみ沸き上げ」機能を使いたい場合は、沸かすお湯の量を多めに設定しておくといいでしょう。

3-3.湯はりや追い炊きは全て停止

湯はりをしている最中や追い炊きの最中に「残湯なし」になってしまうこともあるでしょう。

そんな時は無理に湯はりを続けず、湯はり・追い炊き・さし湯全てを停止させましょう。「残湯なし」となっている間は、これらの機能全てが使えなくなります。

そしてしばらくエコキュートはお湯を沸かすことに専念するのです。お湯がしっかり沸いて、給湯可能になったことを確認してから湯はりなどは行うようにしましょう。

3-4.沸き上げが止まっている場合は3分様子見

沸き上げ機能が急に停止してしまうことがあります。急にエコキュートが停止すると焦りますが、故障ではない場合もあるのです。

実はエコキュートは、電圧が急激に変化すると本体を守るために一時的に稼働を停止します。

沸き上げが急に止まったからといって故障とすぐ判断せず、とりあえず3分程度待ってみましょう。3分後に正常に動き出せば、故障ではありません。

3-5.タンクや機器周辺の水漏れを確認

エコキュートの「残湯なし」の原因として一番厄介なのが水漏れです。

どう設定を治しても「残湯なし」と出てしまったり、ある一時から急に「残湯なし」の状態が頻発するようになったら水漏れを疑いましょう。

エコキュートの寿命は10年~15年。そして経年劣化は約7年経った頃から表れてくるとされています。

新品でのこうした水漏れは考えづらいですが、購入してしばらく経つエコキュートなら水漏れの可能性もあります。

まずはタンクや本体周辺を確認しましょう。もし水が本当に漏れているようであれば、すぐに業者へ連絡が必要です。

3-6.リモコンのエラーコードを確認

リモコンにエラーコードが表示されている場合もあります。エラーコードは、エコキュートに何らかの不具合や故障が生じた時に出るコードです。

各メーカーによってコードには様々な意味があります。コードはアルファベットと数字からなるもので、例えば「C28」のような表記です。

もしエラーコードが出ている場合は、各メーカーのホームページなどでエラーコードの内容を調べてみましょう。

それが故障などであれば、業者へ連絡して早急に対応してもらうことが必要です。

まとめ

エコキュートの「残湯なし」の原因と対策についてご紹介しました。

非常に便利でエコなエコキュートですが、使い方や設定によっては「残湯なし」の状態になってしまうことも…。

一度そうなってしまうと中々厄介なので、是非この記事を参考に「残湯なし」にならないような使い方を心がけてみて下さいね。

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