どんどん人気が伸び、売り上げも右肩上りになっているエコキュート。皆さんは、ご家庭にどの容量のエコキュートが適しているかご存じですか?
実際のところ、「導入を考えているけれど、どの大きさが良いのかわからない…」という方も多くいらっしゃいます。
しかし、それを知らずに何となくでエコキュートの大きさを決めてしまうのはあまりおすすめしません。エコキュートには370ℓや460ℓといった数字が並びますが、素人目にはどれがいいのか判断がつきにくいものです。しかし、お湯の使用量など普段の生活スタイルに合わせた大きさを選ぶ必要があるのです。
ここからは、エコキュートの460ℓ容量にスポットライトを当てて、その特徴や導入メリットをご紹介していきます。この記事を読めば、どのサイズがあなたにとって効率のよいものかが理解できることでしょう。
エコキュートの選び方
まずは基本的なエコキュートの選び方についてご紹介していきます。
1-1. 機能
エコキュートの基本的な選び方の第一歩が機能です。エコキュートは、機能別に以下のような3種類に分けることが出来ます。
- 給湯専用エコキュート
- セミオートエコキュート
- フルオートエコキュート
最もシンプルな機能なのが1.の給湯専用エコキュートで、蛇口から直接お湯を張るだけのエコキュートです。
2.のセミオートはそれに足し湯などといった機能が追加されたもの。そして3.のフルオートは、追い炊きなど全ての機能がついたエコキュートです。
自宅にはどのタイプが最も合っているか、選ぶ必要があります。
1-2. 容量・サイズ
続いて選択するのはエコキュートの容量やサイズです。
エコキュートのタンク容量で最も一般的なのは370ℓ容量と460ℓ容量。これのどちらにするかで悩む方が多い傾向にあります。
380ℓ容量のエコキュートは650ℓのお湯を、460ℓ容量のエコキュートは750ℓのお湯を一度に作れるとされています。
自宅のお風呂の使い方に応じて合っている方を選びましょう。
また、エコキュートの基本形状は「角型」と呼ばれるものですが、近年スリムタイプや薄型と呼ばれるエコキュートも開発されています。
もし設置場所に余裕がない場合はこうしたものを選ぶのもおすすめです。
1-3. 地域
住んでいる地域によってエコキュートの仕様を変えなくてはいけない場合もあります。
例えば北海道や東北といった寒冷地では、冬場の凍結リスクが高まります。こうした地域には寒冷地仕様のエコキュートがおすすめ。
また、海沿いに設置する場合は塩害が懸念されます。
この場合には耐塩害仕様のエコキュートを購入すると錆びにくく、長く使えます。
その他にも井戸水対応エコキュートなどあらゆるケースに合わせたモデルが発売されています。
460ℓ容量のエコキュート概要
それでは早速460ℓ容量のエコキュートについて、との特徴を見ていきましょう。
2-1. 対応人数
460ℓ容量のエコキュートは、先程もご紹介したとおり4~7人家族に適しています。
ちなみにエコキュートを小さい順に並べていくと、180ℓ容量・370ℓ容量・460ℓ容量・550ℓ容量と種類があります。
それぞれ1~2人用・2~4人用・4~7人用・それ以上といった対応人数です。
2-2. タンクの大きさ
460ℓ容量のタンクは、以下のサイズが一般的です。
高さ 約2,130~2,210mm / 幅 約630~650mm/ 奥行き 約730~750mm
上記のサイズは一般的に多く使用される「角形」とよばれるモデルです。幅や奥行きは360ℓ容量のものと変わらず、高さが300mm程高いのが特徴となっています。
他にもこれとは異なる形状の「スリムタイプ」や「薄型タイプ」などといったモデルが発売されています。
省スペースでおさめたい方にはこうしたモデルがおすすめです。
2-3. 販売メーカー
460ℓ容量のエコキュートは非常に一般的なサイズなので、主要なエコキュートのメーカーであればどこでも購入できます。
ちなみに主要なメーカーとは主に6社。パナソニック・三菱電機・コロナ・ダイキン・日立・東芝です。
これらそれぞれが独自で開発しているオプション機能などについては後程ご紹介していきます。
2-4. 販売価格・工事費
460ℓ容量のエコキュートは、およそ25万円~40万円程度で購入可能です。
もちろんメーカーや販売業者によって価格帯は異なるので、極力安く購入できるところを選ぶと良いでしょう。
また、460ℓ容量の中でも給湯専用タイプが最も安く、フルオートタイプは多機能な分、高額です。
工事費については、取り付けや既存の給湯器の廃棄代がかかります。相場はおよそ15万円~20万円程度でしょう。
460ℓ容量のエコキュートはこんな人におすすめ
続いて460ℓ容量エコキュートの導入がどんな家庭に合っているのか、ご紹介していきます。
3-1. 4人以上の家族
先程対応人数の項目でもご紹介したように、4人以上家族の場合は460ℓを選択するのが無難でしょう。
370ℓ容量のエコキュートでもギリギリ4人家族で使用することが出来ますが、お湯の余裕がなくなってしまうことが多いので、460ℓ容量の方が無難でしょう。
ちなみに、460ℓ容量のエコキュートは大体7人家族くらいまでは対応できます。
それ以上の家族構成の場合は、さらにそれよりサイズアップしたエコキュートの購入をおすすめします。
メーカーによっては550ℓ容量のものなども販売されています。
3-2. 家族が増える予定がある
現状は3人で生活していても、後々に家族が増えるということもあります。新しく子供が生まれたり、遠方で暮らしていた祖父母を迎え入れたり。
ライフスタイルは時と共に変わるものです。
このように長い目で見て家族が増える予定がある方には、460ℓ容量のエコキュートは非常におすすめです。
ちなみにエコキュートは10年~15年が寿命といわれています。
他の給湯器と比較してかなり長寿命なので、購入の際も長い目でライフスタイルを検討することが重要です。
3-3. 湯切れのリスクを減らしたい
エコキュートは湯切れを起こすリスクがあります。
夜のうちに翌日1日分のお湯を沸かすエコキュートは、途中でお湯を使い切ってしまうと再び沸かすのに短くとも30分程度は待たなくてはいけません。
もちろんお湯の残量が少なくなったら自動湧き増しをする機能もあります。
しかし、夜間電力をつかって節約するというのがエコキュートのポイント。できれば昼間に湧き増しはしたくないものです。
そこで460ℓ容量のエコキュートを購入することで、一度の湧き上げ量に余裕が出来、湯切れのリスクがぐっと減ります。
3-4. お湯をたっぷり使いたい
特に女性の方は、ヘアケアなどに多くのお湯を使います。シャンプーをしている間などに、ついシャワーを出しっぱなしにしてしまう方も少なくありません。
シャワーのお湯はもちろん、浴槽に張るお湯もケチケチしたくないですよね。つねに節水を考えているというのも中々窮屈なものです。
460ℓ容量のエコキュートなら、こうした心配があまり必要ありません。4人家族はもちろん、思う存分たっぷりのお湯を使うことが出来ます。
3-5. お客さんがよく来る
家族構成が3~4人だからギリギリいけるだろうと370ℓ容量のエコキュートを購入して、お客さんが来た時に湯切れしてしまうということもよくあるケースです。
親戚の宿泊が多いなど、泊りがけのお客さんが多い家庭は少し余裕をもって容量を選ぶと良いでしょう。
お客さんが来ている時に湯切れを起こしたくないですよね。
例えば4人家族で460ℓ容量のエコキュートを購入しておけば、2~3人のお客さんが来ても余裕をもってお湯を使えるでしょう。
460ℓ容量のエコキュートのメーカーと特徴
最後に460ℓ容量のエコキュートを販売しているメーカーごとのオプション機能や特徴を見ていきましょう。
4-1. 三菱電機
エコキュートのシェア国内2位を誇る三菱電機。三菱のエコキュートは省エネ性能も保温効率も非常に高いことで評価されています。
ちなみに人気のオプション機能は「ホットあわ~」というもの。これは浴槽内に微細なバブルを発生させる機能で、小さな泡が体を包み込んでくれます。
これにより保温・保湿効果が高まるという優れものです。
4-2. コロナ
コロナはエコキュートを2001年にどのメーカーよりも早く販売したメーカーです。
エコキュートの研究・開発段階から日本デンソーなどと手を組み、それを商品化しました。
エコキュートに関するノウハウはどこのメーカーよりも深く、基本的な機能をしっかりとおさえたメーカーです。
使用感の満足度も高く、サポート体制や保証制度なども手厚いラインナップ。
安全性や、浴室事故防止などに着目しているメーカーなのでお子さんのいるご家庭や、お年寄りのいるご家庭におすすめです。
4-3. 日立
日立製のエコキュートはなんといっても水圧が高いことで人気です。
日立は水道直圧式という独自のシステムで高い水圧を実現。2階や3階にお風呂のあるご家庭でもシャワーの勢いが衰えません。
ちなみに日立は貯湯タンクの保温性が高いことでも人気です。
ウレタンクと呼ばれる日立製のタンクは非常に高性能。長くずっと温かさを保てることから、無駄な電力を使いません。
4-4. ダイキン
エアコンを主な商材とするダイキンですが、そのヒートポンプ技術をエコキュートにも生かしています。
ダイキンの人気機能は「温浴タイム」。これはその日の気分でお風呂の温度をボタン一つで変えられるという機能です。
ちなみにこれと併せて「温浴タイム保温」という機能も。入浴したその瞬間から設定した温度にしっかりとキープしてくれる便利な機能です。
4-5. パナソニック
パナソニックのエコキュートは太陽光発電と連携できるという機能があります。
夜間での湯沸かしと、昼間の太陽光発電で出た余剰電力を分散して活用。その日の天気など、電力を作る状況に応じて臨機応変に最適な急騰をしてくれるのです。
さらに残り湯を排水した際、そこに残っている熱を回収して新しく活用するという「ぬくもりチャージ機能」も人気。賢く熱を再利用してくれる便利機能です。
4-6. 東芝
東芝の人気オプションはなんといっても「銀イオンの湯」。
銀イオンの力で浴槽内の残り湯や、追い炊き用の配管を洗浄。2日目のお風呂特有のいやな匂いや、ぬめりを除去します。
残り湯を快適に使えるということで、無駄に何度も湯はりしなくて済むのがメリット。
さらにどのパーツも5年の無償保証がつくという業界最長の保証制度も見逃せません。
まとめ
460ℓ容量のエコキュートについてご紹介していきました。
370ℓ容量よりも一回り大きい分、お湯の使用量にも余裕が出るのが魅力です。
是非余裕をもってお湯をたくさん使いたいという方は460ℓのエコキュートを検討してみてはいかがでしょうか。