エコ性能が高く、注目が集まっている給湯器「エコキュート」。皆さんは、エコキュートがどれくらいの価格で購入できるのか、ご存じでしょうか。
実際、「便利そうだけど、コストがどれくらいなのか気になる…」という方も少なくありません。
しかし、エコキュートの本体だけでなくアフターケアの価格を比較せずに購入してしまうのはおすすめしません。エコキュートは最新型の給湯器として利便性が高く、電気代の節約にも大きく貢献してくれる給湯器ですが、高価な買い物のため、慎重に検討する必要があるのです。
ここからは、エコキュートの見積りについてご紹介していきます。この記事を読めば、エコキュートを損せず賢く導入する方法が理解できることでしょう。
エコキュートの購入場所
見積りをもらうといっても、エコキュートを購入したり修理の依頼をしたりする先は色々あります。
そこではじめにエコキュートの購入場所を見ていきましょう。
1-1. ネット通販
最も人気が高いのはネット通販です。例えば楽天やAmazonで出店するように、インターネット上に店舗を設けているお店のことです。
なぜネット通販の人気が高いのかというと、家を出ずに買い物が出来ることもさることながら何といっても価格が安いのです。
ネット通販は有人の店舗を設けていないのでその分費用が浮きます。そのため商品を安く提供することが出来るのです。
1-2. 家電量販店
次に一般的なのは、家電量販店です。例えばヤマダ電機などといったチェーンの家電量販店でもエコキュートを購入することが出来ます。
こういった場所で購入するメリットは、不明なことを逐一店員さんに聞くことができるという点です。
また実物が展示されている場合や、カタログを見せてもらえる場合もあります。
メーカーごとの特徴などをプロから教えてもらえるのも家電量販店のメリットです。
1-3. リフォーム業者
オール電化にリフォームするのと一緒にエコキュートを購入する家庭も少なくありません。
実はオール電化とエコキュート、または太陽光発電とエコキュートは非常に相性がいいとされているのです。
こうした大規模なリフォームを伴う場合は、リフォーム業者にエコキュートの購入から設置までをお願いするのも良いでしょう。
ただしリフォーム業者の場合は、エコキュート単品で扱っていない場合がほとんど。
そのため価格面でのメリットはそこまでありませんが、リフォームとまとめて対応してくれるというメリットがあります。
1-4. その他
その他にもエコキュートの購入元はあります。例えば近所にあるような個人経営の電気屋さんや、訪問販売です。
これらはエコキュートの購入は可能ですが、そこまでメリットが大きいとは言えません。
特に価格に関しては平均よりもかなり高いことの方が多いでしょう。
エコキュートの見積りの種類
エコキュートの見積りをもらう機会は大きく分けて3回あります。どんな種類の見積りがあるのか見ていきましょう。
2-1. 新規購入時の見積り
1から新しくエコキュートを導入するときの見積りです。
エコキュートの本体代金はもちろん、設置にかかる工事代などが別途加算されることがほとんどです。
ちなみに一般的なエコキュートの相場は30万~50万円、工事費用は15万円程度とされています。
さらに、以前異なるタイプの給湯器を使っていたという場合には古い給湯器の撤去費用などが請求されることもあります。
また、エコキュート自体にオプション機能を付ける場合には、その金額も加算されます。保証を有償で延長する場合も同様です。
2-2. 部品交換や修理時の見積り
必ずというわけではありませんが、エコキュートが故障する場合もあります。
特に8年を過ぎたエコキュートは劣化が進むので、しっかりと修理やメンテナンスをしながら寿命を伸ばしていくことが重要です。
そんな中で必要となるのが修理や有償点検、もしくは部品交換の見積りです。
内容にもよりますが、有償点検は一般的に1万5千円~2万円前後で行っている業者が多いようです。
さらに部品交換は、消耗部品であれば8千円~2万円程度が相場。
その場で交換できない部品の取り換えや修理などの場合、高い時には15万円近くかかってしまうこともあります。
さらに業者によっては出張費用を取るところも少なくありません。
2-3. 買い替え時の見積り
エコキュートが完全に故障、もしくは古くなり新しいものに取り換えるときにも見積りをもらうことになります。
これには新規でエコキュートを購入する金額と、設置費用が記載されています。見積りの体裁は新規購入したときと同じような形です。
買い替えの場合、エコキュートを全くの新規で取り付けるよりも、工事費用は安くなる傾向にあります。
また、修理を依頼したところ修理よりも買い替えの方がお得だからという理由で取り換えを勧められることもよくあります。
見積りを読む前にチェックしておきたいポイント
続いて、実際に見積りをもらう前にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
3-1. 見積りの相場を知る
いざ見積りをもらっても、高いのか安いのか分からないということがあります。その状態のまま購入に踏み切ることは非常に危険です。
先ほど大まかな新規購入や修理の費用相場をご紹介しました。
もっと詳しく費用を知りたいという方には、インターネット上にある見積り比較サイトを使うことをおすすめします。
また、他の誰かの実体験を記したブログを読むのもいいでしょう。実際に見積りや明細が写真で乗せられていることも多々あります。
このように、より見積りの相場を詳しく知っておくことで正確なジャッジもしやすくなるものです。
もし決断をせかされた場合には、焦らず一旦家に持って帰って検討してみましょう。
3-2. 複数の業者をあたる
見積りを依頼するときには最低でも3業者をあたることがおすすめです。
というのも、エコキュートを購入したり修理を依頼する業者とは長い付き合いになります。
ただ価格面でのメリットだけで選ぶと、のちに後悔することにもなりかねないのです。例えば金額は安くても修理の対応が遅く、ずさんだった、などといったケースもあります。
いくつかの業者に依頼し、価格だけでなく対応の良さも比較することが重要です。
3-3. 具体的な購入時期や予算を立てる
見積りをもらうにあたって、予算を立てることは非常に重要です。いくらまでなら妥協のラインなのかということを自分のお財布と相談しましょう。
何の考えもなしに見積りをもらっても、高いか安いか判断するのが難しくなってしまいます。
また、実際には高額な見積もりも上手いセールストークで安く見えてしまうこともあります。
さらに見積りに有効期限がある場合もあります。
そのため「いつまでに、このくらいの値段で」という条件を自分から業者に出せるようにしておくと交渉しやすくなります。
3-4. 新規購入・買い替えの場合はエコキュートのモデルやメーカーを検討
新しくエコキュート本体を購入する場合には、見積りをもらう前に自分がどのモデルがいいのかあらかた検討をつけておきましょう。
必要な機能がどれで、メーカーはどこがいいのか。買い替えの場合は前と同じでいいのか、違うものにしたいのかなど。
自分の希望をしっかりとリストアップし、それに合ったエコキュートを検討しておきましょう。
そうでないと不要なオプションのついた製品を勧められてしまうこともあり、かえって割高になってしまいます。
3-5. 不明点をリストアップしておく
エコキュートを初めて購入する方にとって、購入から設置、そして支払いの流れなどは分からないことだらけです。調べれば出てくることもありますが、不明点は人それぞれあるでしょう。
見積りをもらう前に自分の不明点をリストアップしておくのも重要です。
もやもやしたまま見積りをもらっても、購入の踏ん切りは中々つかないもの。
見積りをもらったときに色々な質問ができるような状態にしておけると良いでしょう。
見積りをもらったら…
最後に、見積もりをもらったときの注意点についてご紹介します。
4-1. 複数の見積りを比較
先ほど最低3社以上の見積りをもらうことをおすすめしました。全ての見積りが出そろったら、それらを比較してみましょう。
合計金額の大きさはもちろん、項目の書き方なども業者によって異なります。
こういった部分を一つ一つ見ていき、もし不明点があれば担当者に問い合わせましょう。
それに対する回答の質も含めて、依頼する業者を決めることがおすすめです。
4-2. 工事の場合はパーツや修理内容などを細かくヒアリング
修理の場合、新規購入時の見積りとは少々異なります。修理の内容が記載され、それに必要な部品の名称なども記載されているのが一般的です。
点検のみであれば点検費用などといった明細が出るでしょう。もし修理内容に関して不明な点があれば、どんどん聞くことをおすすめします。
例えば「どこの不調なのか」「どんなパーツが必要なのか」「通常どのくらいで故障するものなのか」「修理にはどれくらいかかるのか」「その場で修理できるのか、または持ち帰りなのか」などなど…。
こうした細かい質問にも適切に答えられる業者であれば安心です。
4-3. 支払い条件や期限を確認
見積りにもよりますが、場合によっては支払い条件や見積り自体の有効期限の欄があります。
支払い条件とは、一括払いやクレジットカード、もしくはローンなど色々です。当然ながら一括払いが最も安い支払い方法といえるでしょう。
見積りの金額がどの支払いを想定して作られたものなのか、不明な場合は尋ねましょう。
また、見積もりの有効期限は非常に重要です。中には有効期限内に契約すると割引がきくといって契約をせかしてくる業者もいます。
もちろんすぐに契約して問題なければお得な買い物となりますが、準備や知識が不十分な状態で契約するのは危険です。
甘い言葉に惑わされず、しっかりと情報収集をしてから回答しましょう。
4-4. 交渉もOK
エコキュートは普通の家電と同様、値切りの交渉がきく場合があります。
先ほど自分の予算を出すことが重要とご説明しましたが、それは交渉の際に非常に役立ちます。
予算に合わせたエコキュートを探しているといえば、担当者も製品の提案がしやすくなります。
さらにどうすれば予算内におさまるのか、一緒に考えてくれることでしょう。
是非具体的な数字を提示して、担当者を巻き込んで満足の行くお買い物をしてください。
まとめ
エコキュートの見積りについてご紹介しました。
見積りは素人に分かりづらい項目も多く、見るのが苦手な方も多数。
しかししっかり見ておくことで損を防げる場合もあります。
相場を知ったうえで、見積もりは詳しく読み込むのがおすすめです。