エコキュートの交換目安はいつ?交換にかかるコストや手間、交換に失敗しないためのポイントを詳しく解説します!

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非常に便利で高性能な給湯器、エコキュート。皆さんは、そのエコキュートを交換する際の方法や注意点についてご存じでしょうか。

実際のところ、「考えるのは寿命が近づいてからで良いかな…」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、故障しそうになってから考えるのでは遅いかもしれません。エコキュートの寿命は10~15年と言われていますが、寿命はあくまで目安。それよりも前に故障する可能性も十分にありえますし、急に壊れてしまったら気持ちも焦ってしまいます。そうなる前に交換に際しての事前知識をもっておくことが大切なのです。

ここからは、エコキュートを交換する際のポイントについてご紹介します。この記事を読めば、どのようにすればあなたが賢くエコキュートを交換することができるのかが理解できることでしょう。

エコキュート交換の目安

まずはエコキュートの交換目安についてご紹介していきます。

1-1. エコキュートの寿命

エコキュートの寿命は、基本的に10年~15年とされています。ただしこれはあくまで目安。

実際に使っている人の声を聞いてみると、10年未満で交換を余儀なくされていることも少なくありません。

エコキュートの設置環境や、メンテナンスの仕方によっては寿命を縮めてしまうこともあります。

正しい方法で丁寧に扱えば10年以上はもつとされるエコキュート。しかし8年以上経過するとどうしても経年劣化が激しくなるようです。

8年を超えた段階から故障の件数が急激に多くなるというデータもあります。

1-2. お湯のトラブルが出たら交換のサイン

エコキュートが不具合を起こしたとき、修理するか交換するか迷うところです。

そこで1つの目安として、「お湯のトラブル」が発生したら交換を検討することをおすすめします。

例えば「お湯が全くでない」という不具合、さらには「お湯の温度が安定せず、水に戻るときがある」など。

こうしたお湯のトラブルは、何かエコキュートの根幹に関わる故障である可能性があります。

こうした故障の修理には時間もコストもかなりかかるのが特徴。交換してしまった方がお得だというケースもあります。

1-3. 同じところが故障するときは交換のサイン

一度修理した箇所が再び故障した場合にも交換を検討した方がよいでしょう。例えば一度センサーの修理をしたのに、再び同じエラーが出ているなど。

こうしたトラブルは、エコキュートそのものの劣化による故障の可能性があります。

つまりエコキュート自体が古くなっており、部品の交換などでは間に合わない程劣化しているという恐れがあるのです。

設置から年数の経過していないエコキュートは劣化の可能性が低いものの、8年以上経過している場合は交換をおすすめします。

エコキュートの交換にかかるコストや工事費

続いてエコキュートの交換にかかるコストや工事費を見ていきましょう。

2-1. エコキュート本体の交換費用

エコキュートを丸ごと交換する場合、最初にかかるのは本体の費用です。

エコキュートは年々相場が下がっており、20~40万円で購入することができます。

最も機能がシンプルな給湯専用タイプなら、10万円台で購入できることも。セミオートタイプなら20万円~30万円前後。フルオートタイプなら20万円~40万円前後で購入することが出来ます。

ちなみに価格はメーカーや貯湯タンクのサイズ・オプション機能の有無などによって少しずつ異なります

2-2. エコキュートの交換にかかる工事費用

続いて交換の際にかかる工事費です。工事費の相場はおよそ15万円とされています。

ただしこれは今までと同じタイプのエコキュートを設置した時の費用です。

例えば給湯専用からフルオートに変えるとなると、配管を新規で通してお風呂の壁に穴をあけるといった工事が必要になります。

こうした工事が必要な場合はさらに工事費用がかさむので注意が必要です。

そしてこの工事費の他に、作業員の出張費や既存のエコキュートの処分費用などがかかる場合もあります

これらはそれぞれ1万円前後とされていますが、細かい価格設定は業者によって異なります。

2-3. エコキュート交換の段取り

エコキュートの交換工事は、およそ4時間~7時間を要するとされています。なみに新規でエコキュートを導入する時の工事は丸1日以上かかります。

段取りは主に以下の通りです。

  1. 既存のエコキュートの撤去
  2. 土台の設置
  3. 新規エコキュートの搬入
  4. 脚部の固定
  5. 配管の設置
  6. 配線の設置

このようにまず既存のエコキュートの撤去から入ります。

給湯器が撤去されてから新規に交換するまではもちろんお湯が使えないので、事前にお風呂などは済ませておくのがおすすめです。

新しいエコキュートの上手な選び方

エコキュートを交換する際、新しいものをどのように選ぶか迷ってしまうこともあります。

そこでここからはエコキュートを交換するときの選び方をご紹介します。

3-1. 従来のエコキュートの機能を見直す

まずは使っていたエコキュートの機能やスペックを見直しましょう。

湯量は十分だったか、機能は十分だったか、ライフスタイルに合っていたか、などといった点です。

例えばお湯が少なく感じたという場合は新しいエコキュートにする際、タンクサイズをワンランク上にするという手もあります。

こうした基本的なエコキュートのスペックがご自宅に合っていたか、今一度見直しましょう。

3-2. 設置場所を変えるか検討する

次に設置場所です。以前のエコキュートの設置場所が適切だったか、今一度考えてみましょう。

例えば思いのほか、稼働音が気になったという場合は新しく設置する際に部屋から遠ざけるなどといった工夫をすることも出来ます。

また、エコキュートはホコリや砂といった汚れに弱い機械です。こうしたものの影響を受けやすい場所に置くと、寿命を縮めかねません。

エコキュートをより清潔に保てるポジションを再検討しましょう。もちろん、現在の置き場所で問題なければそのまま土台を使うことが出来ます

3-3. 見積もりは数社からもらう

以前のエコキュートを購入した業者から、再びエコキュートを買わなくてはいけないということはありません。

数年前と比較して、エコキュートを扱う業者は格段に増えています。そのため相場も下がり、安い業者も数多くいるのです。

以前の業者が信頼できるところであれば問題ありませんが、安さを求めるのであれば複数社から見積もりを取り寄せ、比較検討することをおすすめします。

3-4. オプション機能を検討する

今では各メーカーから非常に便利なオプション機能付きのエコキュートが販売されています。最新型のエコキュートについているオプション機能はどれも魅力的です。

新規導入の時よりも交換の方が低コストで済みます。その分をオプション機能付きのエコキュートに充ててみるというのも1つの手でしょう。

3-5. 販売業者の口コミをチェックする

最終的にエコキュートを購入する販売業者の目星がついたら、そこの口コミなどをチェックしてみましょう。業者の信頼度は非常に大切です。

妥当な見積もりを出してくれるところなのか、不要な料金を追加されたりしないか確認しておきましょう。

また、工事する業者も同様です。ずさんな工事をされると初期不良を起こしかねないので、業者選びは慎重に行いましょう。

エコキュートを長く使うためのセルフメンテナンス

続いてエコキュートを長く使うためのセルフメンテナンスについてご紹介します。

詳しい手順はお使いのエコキュートの取扱説明書に記載されているので、ご覧ください。

4-1.  貯湯タンクの水抜き

基本的なメンテナンスの1つが貯湯タンクの水抜きです。

貯湯タンクは長く使うと、底の方にどうしても水垢やゴミが沈殿します。これをそのままにするとタンクの汚れとして定着してしまい、水質にも影響します。

追い炊き配管から水垢が出てくるようになるなど、衛生面でも問題があります。

そのため、年に2、3回を目安に水抜きを行いましょう。

4-2. ヒートポンプユニットの空気抜き

実は水がたまってしまうのは貯湯タンクだけではありません。エコキュートの本体の方、ヒートポンプユニットにも水が溜まってしまいます。

これもまた貯湯タンクと同じく年に2、3回の頻度で抜いておくとエコキュートが長持ちするとされています。

4-3. 適宜エコキュートの電源を切る

エコキュートを長期的(1週間以上)使わない場合は、適宜電源を切ることが重要です。無駄に稼働すればするほど、寿命は縮んでいきます

またエコキュートは夜間に自動運転をするので、電源を切らないと留守の間も毎晩稼働してお湯を沸かしてしまいます

電気代の無駄にもなるので、こまめに電源を切りましょう

4-4. 配管の洗浄

特に追い炊き機能のあるエコキュートは掃除に注意が必要です。

浴槽とつながっている追い炊き専用配管は、一度使った湯船のお湯を回収する配管でもあります。そのため皮脂やホコリなどを吸いやすく、汚れるのも早いのです。

この配管を中心に定期的に洗浄を行うことが必要です。

また、給湯口の部分もしっかりとホコリや髪の毛を取るなどメンテナンスしましょう。通常のお風呂掃除と同時に出来ると理想的です。

エコキュート交換のポイント

最後に、エコキュートを交換する際のポイントをご紹介していきます。

5-1. 壊れる前に交換を検討

エコキュートの寿命は10~15年とご紹介しました。しかし、エコキュートは故障する前に交換するのが無難です。

というのも、故障してから交換の依頼をするとどうしても取り付けまでにお湯のつかえない時間が長くなってしまいます

特に故障してから製品を選ぶとなると、気持ちも焦ってしまいがち。

そのため、余裕を持って交換できるように7年目あたりから交換を検討するのがおすすめです。

5-2. 貯金に余裕を持たせておく

エコキュートの交換には当然まとまったお金が必要です。ローン支払いが出来るところもありますが、当然利息は付きます。

本体価格と工事費を合わせて40万円~60万円程度が必要なエコキュートの交換。

エコキュートの導入で浮いた電気代やガス代を貯金に回すなどして、貯金に余裕を持っておくことがおすすめです。

また貯金の途中で思わぬ修理費がかかったりしないように、保証に入っておくのも良いでしょう。

まとめ

エコキュートの交換についてご紹介しました。

寿命はあくまで目安ですので、それよりも前に故障してしまうこともあればもっと長く使えるケースもあります。

これからエコキュートの製品はどんどんグレードアップし、より便利なものとなっていくでしょう。

交換の際には気持ちを新たに、最も我が家に合った製品を選ぶことを重視してみてくださいね。

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