エコキュートは従来の給湯器よりもはるかにハイテクで便利な給湯器として知られています。あなたは、エコキュートを導入する際に必要な値段についてご存じですか?
実際、「便利そうだけど、値段が高いと聞くし…」と二の足を踏んでいる方もいらっしゃいます。
しかし、値段だけを見てエコキュートの導入をやめてしまうのはまだ早いです。エコキュートはメーカーやスペックによって値段も様々ですし、値段を少しでも安く済ませる方法も存在します。
ここからは、エコキュートの値段を抑えるコツなど、購入前に知っておきたいポイントをご紹介していきます。この記事を読めば、値段についてお悩みの方でもエコキュートの便利さや安くできる工夫が理解できることでしょう。
エコキュートの選び方
まずはエコキュートの選び方を、優先順位に沿ってご紹介していきます。
ついつい本体の値段の安さに惹かれてしまう方も多いと思いますが、このような順番で決めていくとスムーズです。
1-1. スペック
まずは自宅に合うスペックのものを選ぶのが重要です。このときに検討するのは容量と機能。
とくに給湯専用タイプかセミオートかフルオートかという機能の違いだけで15万円相当値段が変わることもあります。
普段のお風呂のスタイルをよく思い返しながら検討しましょう。
ちなみにタンクの容量は370ℓか460ℓが最も購入されている容量です。3~4人家族の場合は370ℓタイプ、4~7人家族の場合は460ℓがおすすめです。
1-2. 電気代
続いて電気代です。エコキュートは月々の電気代を大幅に節約してくれることで人気の給湯器。
そのためエコキュートを購入する際も、省エネ性能が高いものを選ぶことが節約の秘訣となります。
ちなみに省エネ性能は、年間給湯保温効率(JIS)や省エネ基準達成率の数値の高さで測れます。
三菱電機やコロナといったメーカーのエコキュートはこの省エネ性能が高いことで有名です。
1-3. 値段
そして3つめにあたるエコキュートの検討材料が値段です。実はエコキュートを選ぶにあたって、スペックや電気代の方が重要。
つい初期費用を抑える方に目がいってしまいがちですが、自宅に合ったスペックのものを選ばなくては元も子もありません。
自分のライフスタイルに適したエコキュートをいくつか候補として挙げ、その中から値段が安いものを選べば間違いないでしょう。
1-5. その他
エコキュートを購入する際、自分が重視したいポイントが人それぞれあるでしょう。
例えば耐震強度や、水圧の強さ、絶対に付けたいオプション機能と出会う場合もあります。
こうしたときにはこれらを加味したうえでの値段で検討していきましょう。
あとあとになってオプション機能などをつけていくと当初の見積りよりも大幅に値段が変わってしまう場合があります。
極力こうしたこだわりポイントは、見積もりをもらう前に絞り込んでおくのがおすすめです。
エコキュートの値段
それではここからエコキュートの一般的な値段についてご説明していきます。
エコキュートはメーカーやスペックにより値段が異なるので、大まかな相場をご紹介します。
2-1. 一般的な値段の相場
エコキュートの一般的な相場は20万円~50万円程度とされています。
ちなみに発売当初は100万円以上するエコキュートも多く出回っており、それと比較するとかなり値段が落ち着いたことが分かります。
現在これだけ相場の幅があるのは、エコキュートの機能や容量の差によるものです。
例えば三菱電機のエコキュートを例に見ていきましょう。370ℓ容量のものは約35万円、460ℓ容量のものは約37.5万円。
さらに550ℓ容量のものは約40万円という値段です。
同じメーカーのものでも、容量が異なるだけでかなり値段の差が出ます。
これにオプション機能をつけたりすることで、さらに値段の差が開くのです。
2-2. 購入場所により異なる
ちなみに上記で例に挙げた三菱電機のエコキュートの値段は、定価での値段です。
当然ながら代理店などで販売されているものはさらに利益が上乗せされ、これよりも高い値段で販売されています。
メーカーで値段が異なるうえに、どこで購入するかによっても値段が大幅に変化するのです。もちろん、同じモデルのエコキュートであっても。
このようにエコキュートの相場とは「あってないようなもの」、ともいえます。
安いものを求めればキリがありませんし、購入場所によってはどこまでも高くなります。
そのため、エコキュートを購入する際には自分で予算を決め、それをクリアしたものを購入することをおすすめします。
本体料金以外にかかる値段
エコキュートを購入する際、かかるのは本体の値段だけではありません。ここからは本体以外にかかる料金を見ていきましょう。
3-1. 設置費用と相場
まずエコキュートの設置費用です。
これは新規で導入するときも、交換するときも必ずかかる料金といえます。設置費用とは言わずに「工事費用」と明細に記載される場合も。
ちなみにこの費用の相場はおよそ10万円~15万円とされています。
エコキュートを20万円で購入したとすると、その半分程度の工事費がかかることになります。
この費用はエコキュート購入の際に忘れず計算しておかないと、思わぬ大出費になってしまうので注意しましょう。
特に今までガスや石油といった給湯器を使用していた家は、エコキュート仕様に壁に穴をあけたり、配管を通したりと大掛かりな工事をする必要があります。
そのため比較的値段が高くなる傾向にあります。
3-2. 今までの給湯器の撤去費と相場
元々ついていた給湯器を撤去して、処分してもらうのにもお金がかかります。
この撤去費用の相場はおよそ1万円~2万円程度。
工事業者によってはこの金額が工事費に盛り込まれている場合もあり、明細にかかれないこともあります。
3-3. オプション機能にかかる料金
メーカーによっては様々なオプション機能を展開し、より便利なエコキュートを開発しています。
こうしたオプション機能がつくことにより、ノーマルなタイプのものより値段がかさんでしまうこともしばしば。
しかしメーカーとしてそのオプション機能をウリにしていることも少なくないので、必要に応じてつけるのがおすすめです。
しかし要る・要らないという判断はしっかりと行いましょう。
3-4. 延長保証にかかる料金
意外と盲点なのがこの延長保証にかかる値段です。
メーカーは一定期間の無償保証期間を設けてくれていますが、任意で5年~10年といった延長保証を付けることができます。
たとえばダイキンの場合、10年保証を付けるとプラス28,000円など。保証にかかる値段設定はメーカーにより異なります。
意外と馬鹿にならない金額なので、保証をつける際はその値段もしっかりと視野に入れておくと良いでしょう。
エコキュートの値段を安くするポイント
エコキュートはランニングコストを抑えられる反面、初期費用が高いのは依然として難点です。
しかしそんな中でも、値段を出来るだけ安く抑える方法はあります。ここからはエコキュートの値段を抑えたい方必見です。
4-1. ネット通販での値段が安い
エコキュートをどこで購入するか、悩む方も多いでしょう。
値段の面だけ見るなら、ネット通販で購入するのが最も安くてお得です!
意外かもしれませんが、今やネットで給湯器を買う時代。店舗を持つことなく、従業員のコストもカットできるのがネット通販の魅力です。
そのため安くエコキュートを販売しても利益が出る仕組みになっています。
ちなみにネット購入と工事などといった設置の手続きが一緒になっているのがほとんど。
クリック一つで購入して、あとは設置してもらうまで待つだけで非常に楽な購入方法でもあります。
4-2. 自宅に合った最低限のタンク容量を選ぶ
先ほどご紹介したように、タンクの容量によっても値段が異なります。
余裕を持ってタンク容量を選ぶのは良いことですが、不要に大きなタンクを購入する必要はありません。
場合によっては3人家族にもかかわらず、460ℓ容量のものをすすめられることも。しかし家族が増える予定が無ければそんなに大容量のものは必要ありません。
最低限必要な容量を選択することで値段も最低限で済ませることが出来ます。
4-3. 数社からの見積りを比較する
特定の販売業者にこだわっている場合以外は数社の見積りを検討することが重要です。
同じメーカーのものでも業者によって販売価格が異なります。
さらに、見積りを出してくるまでの時間や対応なども検討材料になります。
最も値段の安いところを探したい場合は、こうした数社からの見積りを取ることも重要です。
4-4. 不要なオプションを付けない
エコキュートを購入するときにはついついオプション機能をすすめられて「いいな」と思ってしまいがち。
しかしその機能が本当に要るのか、今一度考えてみて下さい。オプション機能がつくだけで、エコキュートの値段はグンと上がります。
時に10万円以上も値段が変わってくる場合も。
オプション付きのエコキュートを勧められた場合は、ベーシックなものと値段を比較したうえでよく検討してみて下さい。
4-5. 延長保証を付けない
これはあまりおすすめできない方法ですが、値段をおさえるには有効な方法です。
延長保証は基本的に1万5,000円~3万円程度の値段がかかります。
延長保証をつけなくても、無償保証の期間だけでいいという方はこれらの料金を払わずに済みます。
東芝を例に挙げると、無償で5年の保証がすでについているのです。5年保証で十分だという場合は、延長保証は付けなくてもOK。
ただし、5年過ぎたころからの故障にかかる修理費は全て自己負担となってしまいます。
エコキュートを購入する前に
最後にエコキュートを購入する前のポイントについてご紹介します。
5-1. 月々の電気代の試算をする
まず大前提となるのは、エコキュートの高い値段を月々の浮いた電気代でカバーできるということです。
ライフスタイルによって月々の電気代は異なり、エコキュートを導入したときの節約効果も様々です。
自分の場合はどのくらい月々にお得になるのか、事前に計算してみましょう。
これが全くお得にならないということであれば、エコキュートを導入する意味がありません。
今ではネット上で電気代のシミュレーションもできますし、業者に頼むのもおすすめです。
5-2. 本体の値段に対する予算を組む
エコキュートを購入するときには自分に無理のない範囲で予算を組みましょう。
予算なしに購入を決めると、オプションをつけたりと際限なく値段が上がってしまうこともあります。
また、予算は販売店と値段の交渉をする材料にもなるのでおすすめです。
「〇〇円くらいで買えるエコキュートを探しているんですが」という風に販売店スタッフに聞けばそれに合ったものを紹介してくれることでしょう。
さらにネットでは価格条件を付けて検索すればかなりエコキュートの種類も絞り込めます。
5-3. 設置場所を検討する
エコキュートを購入する前に確認しておきたいのが置き場所です。ガス給湯器などと違ってエコキュートは場所を取るのがネック。
特に大きな貯湯タンクの置き場に困る人も少なくありません。
地面と水平な場所で、さらに幅・奥行き・高さのある場所が望ましいです。寝室近くやご近所の迷惑になるような場所は避けた方がよいでしょう。
まとめ
エコキュートの値段についてご紹介しました。
年々相場が下がっているとはいえ、やはり高額なエコキュート。
購入方法を工夫して、出来るだけ安い値段で購入できるようにしましょう。