エコキュートと太陽光発電でさらにお得?相性やメリット・デメリットについて解説!

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環境配慮の面でも経済的にも非常に優れている給湯器、エコキュート。皆さんはそのエコキュートと同時に導入をすすめられる場合がある「太陽光発電」についてご存知でしょうか。

実際のところ、「お得になる気もするけど、詳しいことはわからない。」といった方も少なくありません。

しかし、事前の検討をせずに太陽光発電を同時に購入してしまうのはかなりリスキーです。導入によってどの程度のメリットが出るかは、家庭によってまちまちなためです。

ここからは、エコキュートと太陽光発電を組み合わせることでお得になるのかどうか、詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたの家庭でメリットがあるポイントが理解できるでしょう。

太陽光発電とは

まず太陽光発電の特徴から見ていきましょう。

1-1. 太陽光発電の設備

太陽光発電は屋根の上に乗せる青いパネルのような装置のことです。

見たことがある方も多いのではないでしょうか。太陽光をパネルから吸収し、電気を生み出します

しかし太陽光発電の設備はそれだけではありません。専用のケーブルやモニター、パワーコンディショナーと呼ばれる装置など、意外にも多くの設備が必要となります。

1-2. 太陽光発電の運用

太陽光発電は基本的に、自動で太陽光を吸収し電気を生み出してくれます。そして作り出した電気を世帯内の必要な箇所に届けるのです。

例えばお湯を沸かすのに電気が足りなければ、給湯器に電気を供給します。

ちなみに世帯内で使わず、余ってしまった電気に関しては電力会社に売ることが出来ます。このことを「売電」と呼び、世帯の収入にもなります。

1-3. 太陽光発電の導入費用

太陽光発電の本体は、電気を生み出せるワット数によって価格が異なります

目安としては、1kWあたり24万円~35万円です。一般家庭で太陽光発電を取り付ける場合、多くの場合は4.5kWのタイプを使用します。

つまり、4.5kWの太陽光発電機であれば100万円~160万円の初期費用がかかるということです。

さらにそれに加えて10万円以上の工事費用がかかります。

エコキュート+太陽光発電の相性がいいワケ

それではエコキュートと太陽光発電の相性がいいとされる理由について解説していきます。

2-1. 昼間の電気代を削減できる

太陽光発電が出来れば、自家発電した電気を利用してお湯を沸かすことが出来ます

日中の電力は単価が高く、使えば使うほど電気代が跳ね上がる傾向にあります。

しかし太陽光発電が出来れば、エコキュートで沸かしたお湯がなくなりそうな時、日中であっても自家発電した電気でお湯を沸かしなおすことは出来ます。

そのため高い日中の電力をわざわざ電力会社から購入する必要がないのです。

2-2. 夜間の安い電気代を活用できる

エコキュート単価の低い夜間の電力を利用して、夜のうちに翌日分のお湯を沸かします

太陽光発電の発電は日中のみ夜間は発電できないので電力会社から電気を買うことになります。

しかし夜間の電力は安いので、夜のうちにエコキュートが翌日1日分のお湯を沸かしておくことで電気代のコストカットになります。

そのおかげで翌日自家発電した電気は余裕を持って使うことが出来る、もしくは売電できるのです。

2-3. 従来の電気代から69%のコストカット

実際エコキュートと太陽光発電を組み合わせることでどの程度のコストカットになるのか見てみましょう。

「エコキュート以外の電気式給湯器+ガス」を利用している状態から「エコキュート+太陽光発電」に変えた場合、なんと光熱費は約69%もカットできるという試算があります。

これは一般的な過程を想定したシミュレーション上の計算ですが、多くの家庭にとってエコキュートと太陽光発電を組み合わせることは大きなコストカットにつながります

2-4. 売電収入が生まれる

これは太陽光発電を導入することによるメリットですが、電気を売ることによる収入が得られます

自家発電しても、エコキュートが夜間電力をフルに使えばそこまで日中の電力を必要としません。少なくともほとんどがエアコンなど、お風呂以外での電力利用にとどまるでしょう。

このように電気が余れば余るほど売電収入が生まれます。場合によっては電気代よりも売電収入の方が大きくなる可能性もあるのです。

2-5. ガスを使わずエネルギーを一本化

エコキュートと太陽光発電を併用するということは、お湯を沸かすのにガスを一切使わないということになります。

通常ではガスと電気代を別々で支払う必要がありますが、こうすれば公共料金を一本化することも出来ます

非常にシンプルな支払い体系になり、節約もしやすいというメリットがあるのです。

2-6. 補助金や各種割引がきく場合も

エコキュートの設置や太陽光発電装置の設置に伴い、地域によっては補助金が出る場合もあります。エコキュートの設置を推進している地域などもあり、こうした補助金の情報は要チェックです。

また、電力会社によっては太陽光発電を導入すると電気代の割引をしてくれる場合もあります。

エコキュートも太陽光発電機も初期費用がかかるものなので、こうしたお得な制度はどんどん使っていくことでよりコストを削減できます。

2-7. 環境にやさしい

なんといってもエコキュートと太陽光発電のコンビは環境にやさしいのが特徴です。

有毒物質やガスを排出しない上、自家発電した電気という非常にクリーンなエネルギーを利用することが出来ます。

出火や事故の原因にもなりにくく、安心・安全のシステムといえます。

エコキュート+太陽光発電のデメリット

一方で、エコキュートと太陽光発電を併用したときのデメリットもあります。

3-1. ガス代が安い家庭にとっては割高になる場合も

そもそもエコキュートと太陽光発電を併用することのメリットは、ガス代がかからないようにするという点が非常に大きいです。

そのため、ガス代の価格に不満のない世帯がわざわざエコキュートと太陽光発電を導入する必要はないのです。

日中に多く湯沸かしや追い炊きをする方など、ガスを多く使う方にとってはメリットが大きいといえます。

3-2. 太陽光のない日は電気を作れない

太陽光発電は、文字通り太陽の光を使って発電します。そのため、曇りの日や雨の日は発電できません

こうした日には蓄電器を設置しておき、その中から作りためた電気を取って利用するか、電力会社から電気を購入するしかないのです。

3-3. 高額な初期費用がかかる

エコキュートと太陽光発電を同時に設置するのをためらってしまう大きな理由の1つがこれです。どちらも安い買い物ではありません。

エコキュートの設置は本体価格込みで50万円~80万円、太陽光発電の設置は110万円~180万円と非常に高額です。

もちろんローンを組むことも出来ますが、購入にあたっては慎重にならざるを得ません。

3-4. 太陽光発電の設置条件が合わない場合も

実は太陽光発電には細かい設置に関する条件があります。

例えば、一番理想的な設置環境は真南向きで傾斜が30度の地点です。

しかし一般的な住宅でこの条件に当てはまるのは中々難しい場合もあります。こうした条件から外れてしまうと、発電量が少なくなったりする原因になります。

設置の際にはどれほど効率よく発電が出来そうか、業者に依頼して検討することが必要です。

3-5. こまめなメンテナンスが必要

エコキュートも太陽光発電機も、消耗部品を含みます。さらに機械ですので、定期的なメンテナンスをしないと故障の原因にもなりかねません。

エコキュートと太陽光発電機の初期費用を回収するには最低でも10年程度は元気に稼働してもらうことが条件となります。

そのためにも定期的なメンテナンスは欠かせないのです。

太陽光発電を想定したエコキュートの機能

近年のエコキュートには太陽光発電と併用することを想定した機能が付いています。どんなものなのか見ていきましょう。

4-1. 天気予報をチェック

まずエコキュートが自分で翌日の天気予報をチェックします。これは翌日に太陽光発電機が電気を発電できるか把握するためです。

もし晴れなら夜間の沸き上げ量はそこそこに、雨で発電が難しそうであれば夜間のうちに多くお湯を沸かしておくという仕組みです。

4-2. 夜間の沸き上げ量を減らす

翌日に太陽光発電が発電を行えそうだと判断したら、エコキュートは夜間の沸き上げ量を設定よりも少なめに行います

これはなぜかというと、夜間の安い電力と昼間の自家発電で生成した電気をバランスよく利用するためです。利用する電力を分散することによって最もコストが抑えられるのです。

4-3. 翌日の太陽光で不足分を沸き上げ

朝になると、太陽光発電で電気を生成します。これにより夜間に沸かさなかった分のお湯を沸かすのです。

新たにお湯を追加して沸かすことになるので、夜間のお湯が冷めてしまうこともありません。いつでも温かいお湯が使えます

4-4. 必要に応じて蓄電器の電気を利用

急な天候不順により太陽光発電が出来なくなった、という場合もあります。そんな時には電気を溜めておける蓄電器を用意しておくと便利です。

電気を多く作れた時に蓄電器に溜めておき、必要な時にその電気を取り出して使えます。

自分にあった導入プランを

ここまでエコキュートと太陽光発電のメリット・デメリットをご紹介してきました。

必ずしも絶対にお得というわけではなく、かなり光熱費が削減できる家庭も多い、といったところです。

5-1. 必ずしもエコキュート+太陽光発電がおすすめではない

先ほどもご説明したように、ガスを普段からあまり使わない家庭にとってはエコキュートと太陽光発電がかえって損になってしまう可能性もあります。

また、エコキュートと太陽光発電はセットではないので、どちらか一方を導入するというのももちろん問題ありません

自分のライフスタイルや、居住環境に合わせて検討することをおすすめします。

5-2. コスト回収をよく検討して決めるのがおすすめ

エコキュートと太陽光発電はどちらにしてもかなりの初期費用がかさみます。そのため、導入する際には必要な性能・システムとコストをどの程度の期間で回収できそうかという計算を行うことが必須です。

販売店やメーカーに電気代のシミュレーションをしてもらうのもいいでしょう。しっかりと月々の光熱費がいくら安くなるのか、確認の上で検討しましょう。

まとめ

エコキュートと太陽光発電についてご紹介しました。

併せて導入することでメリットが大きい場合がほとんどのようですが、どの程度のメリットが出るかは家庭によってまちまちです。

是非自身の世帯が導入した時にどのくらい光熱費を抑えられるのか、検討してみて下さいね。

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