エコキュートの水漏れは故障?知っておきたい水漏れの原因と対策をご紹介!

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環境にもやさしく、電気代の節約にも役立つ給湯器、エコキュート。
皆さんはエコキュート使用中の故障トラブルについて、ご存知でしょうか。

実際のところ、「故障が起きたら、どう対処したらいかわからない。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、トラブルやその対処法を知らずにエコキュートを使うのはかなり危険です。エコキュートは便利な給湯器ですが、特に「水漏れ」が発生する可能性もあります。

ここからはエコキュートの水漏れの原因と対処法について詳しくご紹介していきます。この記事を読めば、いざというときにも慌てずに対処することができるでしょう。

エコキュートの仕組み

まずはエコキュートが一体どのような仕組みでお湯を沸かしているのか、簡単にご説明します。

1-1. 自然冷媒ヒートポンプ給湯器

エコキュートの正式名称は「自然冷媒ヒートポンプユニット給湯器」といいます。

「自然冷媒」とは、空気中に存在する二酸化炭素のことです。この二酸化炭素が持つ熱を利用して、エコキュートはお湯を沸かします

この仕組みこそが、エコキュートが環境にやさしいとされている理由です。

1-2. 貯水タンクとヒートポンプユニットが主な装置

エコキュートは主に2つの装置から成り立っています。

1つは貯湯タンク。これは作ったお湯を溜めておくためのタンクです。

そしてもう1つはヒートポンプユニット。これは大気熱を利用して熱を生み出すための装置です。

この2種類の装置が連動することによって、エコキュートが稼働します。

1-3. 圧縮機を利用してお湯を作る

ヒートポンプユニットの内部には、圧縮機と呼ばれる部位があります。この圧縮機は取り込んだ自然冷媒を圧縮することによって高温化する機能を持っています。

この圧縮のステップが、エコキュートのお湯を沸かす工程の中でも非常に重要なのです。

エコキュートが水漏れしている時の症状

続いてエコキュートが水漏れしていることを早期発見するためのポイントについてご紹介します。

エコキュートの水漏れは発見が遅くなりがち。早めに修理をするためにも、次のようなことが起きたら水漏れを疑いましょう。

2-1. 水道のメーターが回り続けている

水を全く使っていないときでも水道のメーターが回り続けているということがあります。

必ずしもエコキュートの故障とは限りませんが、こういったケースはどこかが水漏れしている可能性が高いといえます。

ちなみに水道メーター自体が故障している場合はメーターが動かなくなったり、動きが悪くなるといった症状が出ます。

2-2. すぐにお湯がなくなる

リモコンに「お湯が無くなりました」と頻繁に表示されることがあります。これ自体は湯切れのサインで、故障ではありません

しかし特別いつもよりお湯を使っている訳でもないのにこのサインが頻発する場合は、水漏れによる故障の可能性があります。

どこからかお湯が漏れ、タンク内のお湯が減っていることが原因かもしれません。

2-3. お湯のメモリが増えない

いくら沸き上げを行っても残湯のメモリが増えないといった症状もあります。

これもまたお湯を沸かすと同時にお湯が漏れてタンクに溜まらない状態である可能性があります。

もしくはお湯を沸かす機能そのものが故障している可能性もあります。

2-4. お湯が水に戻る

お湯になったと思ったら水に戻ってしまうという症状もあります。これはお湯の配管が水漏れしている可能性があります。

お湯の配管が水漏れすると、お湯よりも水の割合が多くなり出てくるお湯の温度が不安定になるのです。

もしくはお湯の温度センサーが故障している可能性もあります。

2-5. 電気代や水道代が高くなる

小さな水漏れは中々気づきにくいものですが、電気代や水道代が急激に上がったことで気づく人も多いようです。

水漏れをすると、必要以上に水と電気を使ってお湯を沸かそうとします

そのため特別使用量が増えていなくても電気代と水道代がかさむのです。

水漏れのリスク

続いて水漏れを放置しておくと、どのようなリスクがあるのかおさらいしておきましょう。

3-1. 熱湯が噴き出る可能性も

タンクに繋がる配管が水漏れしていると、熱湯が噴き出る場合があります。この状態は非常に危険です。

自分を含む家族のほかにも、水漏れの規模によってはご近所トラブルにもなりかねません。

タンク内は設定温度よりも高くお湯を作り、保温しておくように出来ています。そのため入っているお湯は60度以上になることも。

水漏れが大きくならないうちの対処が必要です。

3-2. 水道代・電気代が上がる

先ほどもご説明しましたが、水漏れが起きると水道代・電気代が著しく上がります

これは水が漏れている分、エコキュートが余計に稼働をしているからです。本来かからないはずの料金がかかるのは当然ながら損ですよね。

水漏れしていても、沸き増し量を増やしてだましだまし使っていると、このようなケースに陥ります。

3-3. 水漏れによって他の部品も劣化する

水漏れの位置によっては、他の部品に影響を及ぼす可能性もあります。

基本的にエコキュートは対錆仕様となっていますが、配管部分は特に錆に弱く、どうしても劣化してしまいます

経年劣化でも錆やいたみは出るものですが、水漏れを放置しておくとその劣化が早まってしまう場合も。

他の部品交換もするとなると修理費用もかさむので、注意が必要です。

故障ではない場合の水漏れ

中には水漏れしているように見えても、実は故障ではないというパターンがあります。

ここからは故障ではない水漏れについてご紹介します。この場合、修理などは一切必要ありません。

4-1. ヒートポンプユニットの下が濡れている

ヒートポンプユニットの下が濡れている場合がありますが、これは故障ではありません

ヒートポンプユニットは、お湯を沸かすときに内部が冷却されます。この時外気温との差で結露が生まれるのです。

また、外にあるので霜が降り、それが溶けて水がしたたることもあります。

4-2. 貯湯ユニットの下が濡れている

タンクの周囲が濡れている場合もまた故障ではありません

タンクはお湯を沸かすことで水の体積が膨張すると、あふれたお湯を排出するように出来ています。

タンクは常に満水の状態になっているので、この状態が頻発していても問題ありません

考えられる水漏れの原因

そもそも水漏れはなぜ起こるのでしょうか。ここからは考えられる水漏れの原因について見ていきましょう。

5-1. 長期間エコキュートを停止させていた

タンクの水抜きをせずにエコキュートを長期間停止させていると、水抜き栓から水が出ることがあります。

これは内部を減圧するためです。お湯が出るかを確認し、再び問題なく使えれば故障の心配はありません

ただし水抜き栓以外の場所から水漏れしている場合は故障の疑いがあります。

5-2. エコキュートを移動させた

エコキュートをご自身で移動させると、配管がずれて水漏れする可能性があります。

元々エコキュートの設置は据え置きなので、移動することが想定されていません

ご自身でエコキュートの本体を動かしたことが思い当たる場合は、それが原因である可能性があります。

5-3. 初期不良

エコキュートを設置してすぐに水漏れが起きるようであれば、初期不良もしくは整備不良である可能性があります。

配管のつなぎが不十分であったりと、こうしたことが原因の水漏れはよくあります。

この場合故障ではありませんのですぐに設置業者に連絡を取って、対応してもらうようにしましょう。

5-4. 経年劣化

当然、エコキュートは機械なので使用年数に応じて劣化していきます。

特に内部部品には消耗品となっているものも多く、一定年数が経つと部品交換も必要になります。

また、配管が経年による錆で劣化することもしばしば。

7年以上経過しているエコキュートの場合は、経年劣化による水漏れも増えてきます

水漏れが起きたときの対処法

続いて、実際に水漏れが起きてしまったときの対処法をご紹介していきます。

6-1. 止水栓を閉めて使用を中止

水漏れが確認できたら、まずはその水をとめることが必要です。

水漏れを止めるには、エコキュートの電源を止めるだけでなく「止水栓」と呼ばれる栓を閉める必要があります。

また水漏れをしているまま使い続けるのは危険です。止水栓を止めた後、使用を中止してください

6-2. 修理やメンテナンスの業者に相談

次に水漏れしている旨を業者に伝えて、修理の依頼をしましょう。

連絡する業者は購入したエコキュートのメーカー、もしくは小売店など。

保証期間内であればお金がかからない場合もあるので、購入元へ連絡するようにしましょう。

6-3. 必要があれば修理や取り換えを

業者に連絡したのち、必要であれば修理や取り換えを行ってもらいましょう

ちなみに修理費用の目安は以下の通りです。

  • 部品交換…1万~6万円
  • ヒートポンプユニットの修理…約15万円
  • 本体買い替え…約20万~70万円

水漏れする前にできる対策

最後に、水漏れを防ぐために出来る対策と未然の確認事項についてご紹介していきます。

7-1. 定期的に機器のメンテナンスを行う

エコキュートは取扱説明書に、自分で行う点検方法が記載されています。

これにのっとり、定期的にメンテナンスを行うようにしておきましょう。

また、その際には目視で水漏れの有無を確認するとより安全です。

7-2. 専門業者の点検を行う

エコキュートを使用する場合、5年に1度程度は専門業者の点検を受けることをおすすめします。

早ければ5年程度で劣化する部品もあるエコキュート。こうした内部の部品事情は、素人では分かりません

実際に壊れてからの修理よりも点検の方がコストも抑えられるので、念には念を入れておくのが良いでしょう。

7-3. 止水栓の場所をおさえておく

水漏れへの対処でポイントとなるのが止水栓です。いざとなるとこの止水栓の場所がすぐに分からず、あたふたしてしまう場合もあります。

そのため、一度は取扱説明書を読んで止水栓の位置を把握しておきましょう。

いざという時にスムーズに水漏れを止められるので安心です。

7-4. 業者の連絡先を控えておく

どんな故障に関してもそうですが、いざという時に問い合わせる業者の連絡先を控えておくことは重要です。

困ったときにはやはり素人判断せず、専門家に問い合わせるのが一番。

すぐに手に取れる場所に連絡先を控えておくと安心ですね。

まとめ

エコキュートの水漏れについてご紹介しました。

突然水漏れが発生すると、焦ってしまいます。しかしこうした予備知識があれば原因究明と、正しい対処が取れるので安心です。

また、水漏れを確認したら直ちに修理を依頼するようにしましょう。

二次災害を引き起こさないためにも、早期の対処が重要です。

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