近年、エコキュートの需要が高まっています。皆さんは、エコキュートのメーカーごとに一体どのような便利機能がついているかご存じですか?
実際のところ、「便利だとは聞くけど、どのような特徴があるかわからない…」という方も。
エコキュートは様々な便利機能や節約サポート機能が付いており、選ぶ際はしっかり検討する必要があります。様々なメーカーから発売されているため、それぞれに違いがあります。中でも人気を伸ばしているのが日立です。
ここからは、日立のエコキュートの機能を徹底分析していきます。 この記事を読めば、どんな便利機能があなたにとって効率の良いものかが理解できることでしょう。
日立とエコキュートについて
まずはエコキュートの特徴と、日立について簡単にご紹介します。
1-1. エコキュートの特徴
エコキュートを導入することには様々なメリットがあります。一番のメリットは、毎月の電気代を節約できることでしょう。
電気温水器からエコキュートにすることで、電気代をなんと3分の1にも抑えられるといわれている程です。
さらに、電気で稼働するエコキュートはガスや有害物質を排出しません。
火事のリスクも非常に低く、安全性の高い給湯器といえるのです。
1-2. 日立について
日立の正式名称は、株式会社日立製作所といいます。東京都の千代田区に本社を構える日立は、今や世界的にも有名な電機メーカーです。
日本の中でもトップクラスの知名度とシェアを誇るメーカーといっていいでしょう。
同じく大手の電機メーカーである東芝やパナソニックなどと肩を並べています。
ちなみに開発しているのは電化製品や住宅設備だけでなく、通信サービスや建設機械など多岐にわたります。
日立製エコキュートの特徴
それでは早速、日立製エコキュートの特徴を見ていきましょう。
2-1. 省エネ性能が業界トップクラス
日立のエコキュートはとにかく省エネ性能が高いことで有名です。
ちなみに省エネ基準達成率は118%。これは1位のコロナに次ぐ業界2位の実績です。
さらに年間給湯保温効率(JIS)に関しては2.9~3.9とされています。この数字もまた、1位のコロナや三菱電機に次ぐトップクラスの高さです。
これだけ省エネ性能が高いということは、それだけ電気代の節約にもつながることを意味します。
こうしたデータを見ると、日立の人気が高いのもうなずけます。
2-2. インテリジェント制御
日立製のエコキュートは、無駄のない給湯をするためにあらゆる便利機能が付いています。
その中の1つがこのインテリジェント機能。
過去7日間の使用湯量を学習し、その平均値の量を沸かしてくれるというすぐれものです。
おまかせ設定ボタン1つでこの機能が適応され、そこから湯量を減らすのも増やすのもお手軽です。
来客時に沸き上げ量を増やすボタンもあるので、急な使用量の増加にも対応できます。
2-3. 節約サポート機能が多数
日立のエコキュートは節約サポート機能も多彩です。
リモコンでいつもの使用湯量が見られるのはもちろんのこと、長時間シャワーを出しっぱなしにしているとそれを教えてくれるアラーム機能なども搭載。
さらにはお湯の温度低下の傾向を学習し、追い炊きや湯温チェックの回数を必要最低限に抑えるなどといった機能もあるのです。
節約生活を応援してくれる、日立の技術が光っています。
2-4. 配管自動洗浄システム
日立のエコキュートには、配管を自動で洗浄するシステムが搭載されています。
配管の中でも特に追い炊きに利用する配管は、使った後のお湯が通る場所でもあるので何かと汚れやすいという難点があります。
しかし日立のエコキュートなら、お風呂の残り湯を排水した際に追い炊き配管を自動洗浄できます。
普段のお掃除も格段に楽になり、非常に便利な機能です。
2-5. 汚れパネルガード
エコキュートの貯湯タンクの外面に汚れがつきにくい加工をしているのも日立の特徴です。
常に外気にさらされる貯湯タンクは以外にも汚れやすいもの。しかも大きいので、汚れてしまうと見た目も汚らしくなってしまいます。
しかし日立の汚れパネルガードなら、水垢などの汚れが付きにくくなるのです。
水滴がついてもそれが汚れの下にはいりこみ、沈着することなく流れます。
そのため通常のエコキュートよりもお手入れが楽なのです。
2-6. 入浴剤使用OK
日立製のエコキュートでは入浴剤が一部使用できます。
通常、エコキュートと入浴剤は非常に相性が悪いとされています。入浴剤が配管を汚したり、目詰まりの原因となるからです。
しかし日立のエコキュートは独自技術でそういったリスクを低減。
濁り湯の入浴剤は使えませんが、それ以外のものなら多くの入浴剤を使うことが出来ます。
日立独自のナイアガラタフネス
それでは続いて、日立が独自技術を盛り込んで開発した機能についてご説明します。
3-1. ナイアガラタフネスの仕組み
ナイアガラタフネスとは、貯湯タンクに溜まっているお湯の熱を利用するシステムのことです。
新たに熱を必要とするのではなく、すでに沸かしたお湯の熱を繰り返し利用。
さらにこれを循環させて色々なシーンで役立てるという機能なのです。
3-2. ナイアガラタフネスのメリット
ナイアガラタフネスのシステムは、電気代のカットに大きく貢献してくれます。
「追い炊き」などといった熱を必要するシーンで、貯湯タンク内の熱を使用することで新たに本体を稼働させて熱を生み出す必要がないからです。
追い炊きはすべて貯湯タンクと残り湯の熱交換によってまかなわれます。
たし湯をしないでお湯を温めることも出来るので、水道代節約にもつながるのです。
ちなみにこのシステムにより、タンク内の水の入れ替え量も抑えることが出来ます。
なんと約30分の1にまで水の入れ替え量を減らすことに成功しているのです。
3-3. 安心の5年保証
ナイアガラタフネスは、無償で5年間の保証がついています。これは本体・貯湯タンク・リモコンに対する保証です。
通常、本体保証期間は一般的に1~2年と短いものです。
しかし日立は独自の性能に自信を持っている証拠として5年保証を付けています。
有償でこれよりも延長することは可能ですが、無償で初めから5年もの保証が付いているのはありがたいことですね。
タフな給湯配管
ナイアガラタフネス構造の一翼を担っているのが、日立独自の配管技術です。
4-1. 給湯側にステンレス素材を使用
通常、エコキュートの配管内部は銅などで作られます。しかし日立の配管内部にはステンレスを採用!
ステンレスの何が良いのかというと、耐久性が高く丈夫であるという点です。
銅の配管の場合、内部を流れるのが水道水であっても汚れが蓄積してきます。さらに内部が黒ずみ、どんどん劣化していきます。
しかしステンレスならそんな汚れや劣化を最小限に抑えることが出来るのです。
故障のリスクが半減するほか、常に綺麗な配管を保てるので衛生面でも頼もしい仕組みです。
4-2. 樹脂継ぎ手部品を採用
エコキュートの劣化しやすい部品は配管の内部だけではありません。
配管の曲がり角や接続部分に利用される「継ぎ手(つぎて)」と呼ばれる部品も消耗品なのです。日立はこの継ぎ手にも注目。
通常は金属で作られている継ぎ手ですが、これだと錆や摩耗のリスクがあります。そこで日立製のエコキュートは樹脂製の継ぎ手を採用。
これにより、配管と同様汚れが付きにくくタフな耐久性を発揮します。
ナイアガラタフネスでいうこの「タフ」の部分は、こうした設備に由来するといえます。
日立の水道直圧給湯
日立製エコキュートの大きな特徴といってもいい「水道直圧給湯」。続いてはこの仕組みと特徴について見ていきましょう。
5-1. 水道直圧給湯の仕組み
水道直圧給湯は、水道圧をシャワーや蛇口までそのまま反映させる日立の独自技術です。
かねてからエコキュートは水圧が弱い、もしくは同時に2か所以上でお湯を使うと水量が弱まるといった難点がありました。
こうしたデメリットを改善したのが水道直圧給湯です。
水道から直接取り入れた水を瞬間的にお湯にすることで、水圧を衰えさせることなく蛇口まで運ぶという技術なのです。
5-2. 水道直圧給湯のメリット
お湯をたっぷり使いたい人にとってこの機能は非常におすすめです。なんといっても、他のメーカーのエコキュートと比較して水圧が全く違います。
しかも、台所とお風呂を同時に使用しても水圧や水量が衰えることがありません。
さらに、2階や3階でお湯を使っても、快適な水圧がキープされます。
水圧や水量はささいなことのように思えますが、日々のお風呂において意外に重要なポイントなのです。
水圧が十分に保たれていると、ストレスなくお風呂に入ることも出来ます。
5-3. 食品の50度洗いにもおすすめ
水道直圧給湯によって沸いたお湯は、そのまま飲むことも出来ます。
瞬間的にお湯を沸かしており、殺菌効果もあるので料理につかうのもおすすめです。
また、最近話題となっている野菜の50度洗いにも適しています。生野菜がお湯で洗うことによってシャキッとするので、是非お試しあれ。
日立独自のウレタンク
最後に、日立独自のタンク構造でもあるウレタンクについてご紹介します。
6-1. ウレタンクとは
ウレタンクとは、断熱材にウレタンフォームを使用した貯湯タンクのことです。
通常、貯湯タンクの断熱材には発泡スチロール素材が用いられることがほとんど。
しかし日立はあえてそこをウレタンフォームとし、さらに貯湯タンク自体はステンレスで製造しています。
さらに日立のウレタンクは、タンクと断熱材の隙間がぴったりと埋められているのが特徴です。
6-2. ウレタンクのメリット
なぜウレタンフォームを使うのかというと、ひとえに断熱効果が高いからです。
ウレタンフォームは発泡スチロールよりも保温効果が高いことで知られています。
さらに、タンクと断熱材の隙間がないように設計されているのも、貯湯タンクの保温効果を高めるためのものです。
つまり日立製のエコキュートはタンク内の温度が下がりにくい様に設計されているということになります。
せっかく沸かしたお湯が冷めて、何度も沸かし直しをするのは非常に不経済です。
ウレタンクはこうした無駄をなくし、電気代の節約に貢献してくれる設計ともいえます。
まとめ
日立のエコキュートについてご紹介しました。
日立独自の水道直圧給湯や、ウレタンクなどといったものは他のメーカーにはないものです。
また、日立のエコキュートは省エネ性能が高いことも特徴的。
エコキュートを導入するにあたってしっかりと電気代を節約したい方や、水圧にこだわりたい方には非常におすすめのメーカーといえます。