あらゆる電化製品で高いシェアを誇る三菱電機は、エコキュートも数多く発売しています。エコキュートは電気で稼働するタイプの給湯器です。
しかし、実際使っているうちにエラーが出ることもしばしばあります。
そんな中で対処法を知らずに慌ててしまうと、火傷などの可能性もありかなり危険です。エコキュートは、節電、節水効果が高く、万が一の時にも貯湯タンクからお湯を出せるといった利便性がありますが、あくまで機械。経年劣化などが原因となり、ときに不具合を起こすこともあるのです。
エコキュートは故障や不具合を検知すると、「エラーコード」というコードをリモコンに表示します。表示されたエラーコードに対しては、最適な対処が必要です。
ここからはエラーコードの中でも、発生頻度が高いとされる「P00」エラーコードについて詳しく解説します。この記事を読めば、どうすればあなたにとって適切かつコスパが良いものかが理解できることでしょう。

三菱エコキュートのP00エラーコード
まずは三菱エコキュートと、P00エラーコードの概要についてご説明します。
1-1. P00エラーコードは三菱電機製エコキュートのコード
エラーコードは、エコキュートのメーカーごとに設定されています。パナソニックならパナソニック独自のエラーコードがあるというわけです。
ではP00エラーコードはというと、三菱電機独自のエラーコードです。つまり三菱エコキュートでしかこのエラーコードは表示されません。
そのためP00の対処法を知るためには、お使いのエコキュートの取扱説明書を見るか、三菱電機公式の取扱説明書をPDFでダウンロードする必要があります。
1-2. 三菱エコキュートの特徴
三菱エコキュートは、他のエコキュートにはない独自の機能があります。
例えば「バブルおそうじ」などです。これは小さな気泡を発生させ、自動洗浄を行う機能です。自分では直接掃除できない配管の中や、熱交換器の中にもくまなくバブルが入り込み、洗浄してくれます。
このバブルおそうじはボタン1つで簡単に行うことができ、エコキュートを清潔に保てる便利機能の1つです。
1-3. P00は「エコキュートの自動湯はりができない」エラーコード
では三菱エコキュートP00というエラーコードは何を示しているのでしょうか。三菱電機の公式HPにはこのような記載があります。
P00エラーコードは「ふろ用電動混合弁」というパーツが正常に動いていないことを意味します。
つまりこの「ふろ用電動混合弁」の動きが正常になれば、エラーを解除できるということです。
1-4. ふろ用電動混合弁とは…
ふろ用電動混合弁は、三菱エコキュートの貯湯タンクの内部に配置されているパーツです。
そもそも電動混合弁というパーツは2種類に分かれます。1つがふろ用電動混合弁で、もう1つが給湯用電動混合弁です。
この2つはそれぞれ水とお湯を混ぜ合わせ、供給する役割があります。設定温度に従い、弁を開閉させることで適温のお湯を作るのです。
ふろ用電動混合弁は、浴槽に直接湯はりをするためのお湯を作ります。一方給湯用電動混合弁は、水道やシャワーから出るお湯を作ります。
1-5. P00エラーコードが出ると…
ではP00エラーコードが出るとどのような状態になるのでしょうか。三菱電機の公式HPにはこのような記載があります。
“貯湯ユニットの湯はり温度を調節する部品の不具合により、浴槽へ設定した温度のお湯が出ない状態です。”
参照:三菱電気エコキュート :(エラー表示)リモコンに「P00」,「P10」,「P11」が表示されています。
ここでいう「湯はり温度を調節する部品」がふろ用電動混合弁のことです。このパーツが不具合を起こすことで、自動で湯はり出来なくなってしまいます。給水口からは水しか出ず、水風呂になってしまうケースもあります。
1-6. P00エラーコードの原因
では何が直接的な原因となって、P00エラーコードが表示されるのでしょうか。原因は以下の通り、いくつか考えられます。
- ふろ用電動混合弁の経年劣化による故障
- ふろ給湯サーミスタの故障
- 給水配管専用止水栓が閉じている
- 給水配管が凍結しており、給水ができない
このように、P00エラーコードはふろ用電動混合弁の異常とされているものの、考えられる原因は複数あります。

エコキュートのP00エラーコードへの対処法
では続いて、P00エラーコードへの具体的な対処法をご紹介します。
2-1. エコキュートのリセット
最も簡単な対処法は、エコキュートのリセットです。ただエコキュートをリセットするだけでも、まれにエラーコードが解除されることがあります。
三菱エコキュートのリセット方法は以下の通りです。
- 親リモコンのカバーを開ける
- 給湯温度を下げる「▼」のボタンと、「時計合わせ」ボタンを同時に押す
- 約3秒間、押しっぱなしにする
- リセット完了
ただしこの方法で一度エラーコードが解除されても、再び同じエラーが出ることも少なくありません。その場合はエコキュート専門業者に修理依頼をしましょう。
2-2. 給水配管専用止水栓を確認する
給水配管専用止水栓が閉まっていると、P00エラーコードが表示される場合があります。
水抜きなどメンテナンスをした後にP00が表示された場合には、給水配管専用止水栓が開いているか確認してみましょう。
給水配管専用止水栓は、貯湯タンクの下部についているコックのようなものです。
場所は取扱説明書に記載されています。閉じている場合はそれを開き、エラーコードが消えているか確認してください。
2-3. 配管の凍結を確認する
冬場や寒い地域でよくあるのが、配管の凍結です。配管が凍結すると、当然ながら水がうまく供給されません。
気温が低く、明らかに凍結が疑われる場合は配管にぬるま湯をかけるなどして徐々に氷を溶かしましょう。
急ぎでなければ気温が上がるのを待つのも1つの手段です。
2-4. お風呂の給水口を掃除する
P00はお風呂の自動湯はりができなくなるエラーです。まれに、浴槽の給水口の詰まりや汚れで湯はりできなくなるケースがあります。
心当たりがある場合は給水口のカバーを外し、内部を掃除してみてください。汚れやつまりが取れると、エラーコードが解除される場合があります。
2-5. エコキュート専門業者に修理を依頼
ここまで自分でできる対処法をご紹介してきました。しかしどれをやってもエラーコードが解除されないケースもあります。
その場合はエコキュート専門業者に修理を依頼するしかありません。対応の早い業者であれば、その日に来てくれる場合もあります。
対応の早さや料金体系、口コミなどを見て依頼する業者を決めましょう。
ちなみに三菱エコキュートの修理を自身で行うのは危険です。
三菱エコキュートの貯湯タンクには、熱湯が入っています。弁の取り外し手順を間違えたりすると、熱湯でやけどをする可能性もあるのです。
修理を自分で行えば安く済むという考え方もありますが、やり方を間違えると三菱エコキュート全体の故障にもつながりかねません。無理せず、専門の業者に修理を依頼しましょう。

P00エラーコードが消えるまでの対処法
ではP00エラーコードが消えるまではどのように過ごせばよいのでしょうか。修理が完了するまでの対処法をご説明します。
3-1. シャワーや水道で湯はりを行う
P00エラーコードが出ている場合、ふろ用電動混合弁の異常が考えられます。
先ほど、電動混合弁は2種類あるとご説明しました。つまり、給湯用電動混合弁は問題なく稼働している可能性があるのです。
試しに水道やシャワーでお湯を出し、問題なく使えれば給湯用電動混合弁は無事です。シャワーや水道から出るお湯を使って、湯はりをすることができます。
3-2. キッチンでお湯を沸かす
お風呂以外でお湯がどうしても必要な場合は、キッチンのコンロやケトルで沸かしましょう。とくに凍結を直す場合は、熱湯ではなくぬるま湯をかけるのがポイントです。

P00エラーコードの修理費用
最後に、P00エラーコードがどのくらいの修理費用が必要なのかご説明します。
4-1. 諸費用は1.5~2.5万円
三菱エコキュートの専門業者に修理を依頼すると、人件費・技術代・出張代などといった料金がかかります。これはどの業者でも同じです。
点検も含めて、1.5~2.5万円の料金が相場とされています。
4-2. ふろ用電動混合弁の費用は約1万円
P00エラーコードの修理には多くの場合、ふろ用電動混合弁の交換が必要になります。このパーツの本体費用は、約1〜1.5万円です。
つまり先ほどご紹介した諸費用とあわせて、2.5~4万円程度の料金がかかります。中でも、3~4万円前後で修理できる業者が多数です。
4-3. ふろ給湯サーミスタの費用は9,000円~1万2,000円
ふろ用電動混合弁以外に、エコキュート内の温度を感知する装置が壊れている場合もあります。
その場合は、ふろ用電動混合+ふろ給湯サーミスタの交換が必要です。
ふろ給湯サーミスタの費用は約9,000~1万2,000円。およそ1万円と、ふろ用電動混合弁と同じくらいの価格です。
4-4. 基盤の費用は4~5万円
使用年数がかなり経過している場合、電動混合弁に指示を出す基盤そのものが壊れている場合もあります。基盤を丸ごと交換するとなると、かかる費用はおよそ4~5万円です。
ただし経年劣化の場合は、基盤だけでなくほかのパーツ交換が必要になるケースがほとんどです。となると、合計の修理費用はかなり多額になってしまいます。
その場合、エコキュート本体の買い替えをすすめられることもあります。
4-5. 対象のパーツが生産終了している場合も
エコキュートは比較的長寿命な給湯器ですが、随時新しいモデルのものが登場しています。そして古いモデルのパーツは、徐々に生産が終了します。
古いモデルの三菱エコキュートの場合、対象となるパーツが既に生産終了している場合もあるのです。
その場合は、エコキュートの買い替えを検討するなどといった別の対策が必要となります。
4-6. 保証期間内なら修理は無料
三菱エコキュートには、メーカーの保証期間がついています。本体は2年、熱交換器やコンプレッサーなど内部のパーツが3年、そして貯湯タンクが5年です。
購入してから保証期間内であれば、P00エラーコードの修理も無料で受けることができます。
お使いの三菱エコキュートが保証期間であるかどうかは、購入元の販売店に問い合わせてみて下さい。
まとめ
三菱エコキュートのP00エラーコードについてご説明しました。
P00が表示されるとお風呂に自動湯はりができなくなるものの、水道やシャワーのお湯は使えることがほとんどです。
そのためお風呂に全く入れないというわけではありません。
しかし修理はお早めに依頼することをおすすめします。ぜひご紹介した内容を参考に、快適なエコキュートライフをお楽しみください。